第17話

その日、勇者は何かと不幸だった。


 まず、寝坊から始まり、鍵を落として、財布を忘れる。シャーペンの芯は切れて、インクは漏れる。運悪く、猫にバックを取られそうになとり大変だった。それでも勇者はそれでも元家族といるよるはマシだと思っていた。


 だが、不幸は起きた。


 「ゆ・・・勇者」


姫宮


 元クラスメイトに会ってしまった。


 当然無視した。姫宮は特に何か言ってくることもなく、その場を離れたと思った。



 がしかし、


 姫宮はその時、話しかけることを我慢してストーカーに専念していた。


 勇者もその日はある程度警戒して、万が一付けられることも過去のいじめの経験から懸念していたが、その日は運が悪い日だった。


 泥棒を発見して追いかけたり、ナンパを嫌がる人を助けたりと、疲れる出来事が多かった。


 そのため、思考が弱まっていた勇者の家の特定に成功させてしまった。


 「勇者、逃がさないから、って誰?あの女?」


さらに状況は悪く、いやそれは幸運に可奈が泊まる日だった。


 勇者の溜まった疲れを癒し、


 


 勇者新しい学校楽しそうにしやがって、もう彼女作るとかあの勇者がありえない。


 姫宮は嫉妬と怒りで燃えていた。

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