　「えへへ」

「何やってるの？？」

「うわぁびっくりした」

妹は柱の影に隠れて男子を見ている。

　「まさか、」

「違うよ、お兄ちゃん以外好きなわけないよ。それによく見て」

見るとあの男の子の横に女の子がいて、そう言うば二人とも妹のクラスメイトだった。

　「なるほど」

「私に浮気心配するお兄ちゃんもいいね・・・でね、今あの子達付き合ってるんだけど、どうやって別れさせようかなって」

「なるほどね」

「どうせなら出来る限り洗脳なしで嵌めたいんだよね」

相変わらずの容赦のない妹である。

　「思いついた！！」

そう言って妹は洗脳ボタンを押した。

ーーーーーーーー

　　はぁ。スッキリした

　相変わらず容赦がなかった。

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