第22話

幼馴染視点


 昨日は本当に最悪だった。友が私以外の家に平気で行くなんてあり得ない。友が汚れてしまう。


 「友、」


「・・・な・・・何?」


「昨日は何してたの?」


「えっ、き・・・き昨日??」

 

 「え・・・えっと」


「言えないの??」


「いいい、」

 きっと友は花江の家に行ってると噂になって花江に迷惑が掛からないように気にしているんだろう。


 だけど、このまま問い詰めて、行き辛くしないと行けない。


「私んちに来たんだよ」


 チッ、まさかの本人の登場の上にクラスメイトがいる中で普通に話すとは、


「花江さん」

 友、安心した顔して、


 憎い、コイツが憎い。


「花江」


「三奈こそ、何でそんなこと聞くんだ?」


「そ・・・それは気になったから」

 私のこと分かってて聞いてやがるな。


「別に何しようがこいつの勝手じゃん」


「私は幼馴染だから」


「別に幼馴染でも本人の勝手だろ、それに三奈は幼馴染であること嫌ってたじゃん」


  本当にコイツは


 お前だって友のこと虐めてたくせに、


 

 言い返したい、凄く文句を言いたい。けど友もいるしこれ以上怒鳴った声はもう出したくない。友の前では、



 ここは素直に下がるしかない。


 「そうね。確かにそのとおりだわ」


「そりゃそう。」


友と私の仲を知らない癖に

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