第18話

そこで私は友の後をつけることにした。


 あっ、今ズッコケた、可愛い。


 友がいつ喧嘩に巻き込まれても救えるように、


ーーーーーーーーー


 友の観察は続く。


 流石虐めの犯人達もすぐにはして来ない。すぐにしたら、虐めを疑われて、怪しまれるからだ。


 

あそこに泣いてる子どもがいる、迷子かな。

 

 どうしよう、ほっとけない。けど、友から目を離せない。


 でも・・・友は助けたいと思うよね。

 

 

そして、私はその子に向かって行こうとすると、友が先に話しかけた。


 やっぱり友は優しいな。


 

 友はまず、迷子を宥めている。お菓子をあげたり面白い話をしたりして、安心させたようだ。


 この方角は近くに小学校があった筈。流石友だ。判断が早い。そして、女の子が不安になって泣く度に、あやしているのが遠くから見て分かる。


 やっぱり友は優しいんだ。


ーーーーーーーーー


 そして、残念ながらまだ早い時間だったようで、学校は閉まってた。


 友、困った顔してるな。けど次は交番に向かうようだ。


 

 そして、お迎えが来たみたい。どうやらお姉ちゃんが来てくれた。


 そうかあの子って花江ちゃんの妹だったんだ。

 花江ちゃん、妹さんを強く優しく抱きしめてる。


 友めっちゃ、震えてる。感動より花江さんに怯えてるようだ。凄く申し訳ないけど、同時に可愛い。

 

 そして、花江さんは泣きながら友に感謝してるようだ。


 いやー、本当に良かった


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