第19話


 「友!」


「は・・・花江さん」


「その、昨日は本当にありがとうな」


「えっ、あのその」


「これ、お礼。」


「あ、ありがとう」


中にはクッキーが入ってる。


「私、昨日必死に探しんだよ。でも全然見つからなくて」


「・・・」

 あの時、迎えに来た時の焦りようからそれはよく分かる。


「本当にありがとう、もうお前のこと虐めないし、あの時は本当にごめん」


「・・・いいよ。・・・それより」


「それより?」


「い・・・いもうとさんに・・・今度は迷子にならいように・・・気をつけてね・・・っ言っといて欲しい」


「・・・分かった。そうだ、妹が会いたがってから、今日、家来いよ」


「・・・」


「とも?ともぉー!おい!とも!」


 友はフリーズした。

ーーーーーーー 


 幼馴染視点


 今日は友達に呼ばれて友を見る時間が無かった・・・最悪。こうしてる間にも友が虐められるかも知れないのに。


 あー友の元に行きたい!


 「三奈、今日こそは放課後は手伝ってもらうよ」


「えー」


別な友達に誘われてしまった。


 でも友なら、こう言うことは無碍にしたくないだろうし、


 「わかった!!」


 さっさと終わらせようとしたが失敗して、友の後を付けることに失敗し、夜不安で眠れなくなっていた。

 


 幼馴染は友が今日は女の子の家に行ってるとは知る由もなかった。

 ーーーーー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る