第16話

友視点


 逃げられて良かった。三奈さんには何をされるか分かんないからなぁ。


 三奈さんを見る度に屋上から落ちたことを思い出す。


 死ぬかもしれない恐怖ってあんなに怖いとは思わなかった。


 「あんた、最近調子にのってない??」


「ひぃー!!」

俺は花江さんに話しかけられる。


 「調子に乗ってないです」


「アンタ、屋上から落ちてから学校もたまに休んで生意気なんだよね」


 この花江さんきっと、俺が学校に来てないことが不満??調子に乗ってるように思われている。


 「ご、ごめんなさい!!」


 きっと三奈さんと同じ、ただ俺を虐めて痛振りたいだけだ。


「ごめんなさい!!本当にごめんなさい!!」


「最近、三奈があの事件から軽くなちゃったからつまらなかっけど」


「あ・・・あの」


「今度は私が虐めてあげる」


 前から虐められたが、三奈さんが俺を基本的に虐ていたから、事件後虐められるタイミング自体が減っていた。


 「ご勘弁を・・・」


そして、俺は早速蹴りを入れられた。

 いつの間にか、別な人も俺に蹴りを入れて、


 気がつくと俺は倒れていた。


ーーーーーーーーー

 

「あれって・・・まさか!!」


幼馴染は倒れてる友を見つけた。


 「友・・・友・・・友!!なんで!こんな目に・・・」


ーーーーー

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