第15話

過去編3

  

 結局その虐めは、中学も続いた。


 いつしか私の娯楽は友をいじめることになっていた。


 だけど、友への愛情は消えてはなかったし、私と同じように友にある感情を抱く人もいた。

 その人は虐めてあげた。


 いつしか、暗黙の了解のような物を作り上げた。


 

 友は虐められても優しい。


 相変わらずのインキャ、コミュ障で虐められたから尚更悪化しているが、優しいところは健在だ。


 例えば、誰がいいことすると真っ先に拍手をする。他にも誰かを褒める手紙はしっかり書いて、ゴミ捨てや、落とし物など、人と関わること、会話をしないことは特に積極的にやっている。


 前に、急に飛んで行った野球ボールから女の子を庇って大怪我したことがあった。


 

 それに、友は先生とはしっかりやりとりをやっているようで、クラスに問題があるとそれを先生に伝えて改善するなどしていた。


 友は相変わらず、良い人だった。

 

 だけど、嫌われてボッチだった。全て私のせいだ。



 高校になってもそれは変わらず、


 私の悪の心だけが増幅し、執着心と友を虐めることへの依存が強くなって、


 その日はやって来てしまった。


 私は落ちる友を見て、自分の今までの行いの全てが友に落ちたように、絶望が私に落ちて来た。

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