第18話 ざまあヒロインと悪事Ⅱ

 内木とのデートから1週間後。

 午後6時。

 私は女子寮にある自室で引きこもっていた。

 ベッドの上で布団を被り、昼夜関係なしに寝ころんでいる。

 着ている服も、ジャージ服だった。

 何もしたくない。


 床にはゴミが散在している。

 ドーナツとかチョコとかクレープの包装とか。

 この所毎日のようにドカ食いしている。

 めちゃくちゃ体に悪いし、最初の一口以外全部マズいし、当然デブにもなるけれども、一向に止められない。

 心の空虚さを埋められる何かが欲しい。


 そう思って私は部屋の壁際を見る。

 そこには愛用のウッチーが横たわっていた。

 昨夜私が部屋の壁に叩きつけたのだ。

 元々ツギハギだらけだったウッチーの右腕が、また取れかかっている。


 壊しちゃった……。

 繕わないと……。


 そう思った瞬間、まるで重油でもぶっかけられたような倦怠感が、私の全身をベッドの中へと押し込んだ。


 まるで全てが自分のせいのような気がする。

 私は悪くない。


「私は内木のこと考えてただけなのに……!

 だって、内木は私と付き合うのが幸せに決まってるし……!

 だから頑張ったって、それだけなのに……!

 なんで私が悪いのよ……!?」


 ベッドに横たわったまま、ウッチーに話しかける。

 ウッチーはもちろん無言だった。

 プラスチックでできた目が、ジッと私を見据えている。


「……」


 …………もしも、万が一内木と付き合えなかったとしたら…………?

 そしたら私、どうなるのかしら……!


 怖ろしい考えだった。

 だが妄想が止まらない。


 まず……どう考えてもあの3人からマウント取られ続けるわよね……!

 内木と付き合った雪村ないし明星院ないし小金井から、毎日毎秒恋人マウント取られ続けて……!

 そしたら私の精神は崩壊するわ……!

 だって、何をやってももう勝てないんだもの……!

 内木は手に入らない……!


 そしたら生活も何もかも自堕落になる……!

 私はどんどんブスになって。

 そんな私を皆がイジメるわ……!

 ハラグロの小金井辺りがパパの会社を倒産させて。

 明星院や雪村からは毎日いびられて、学校も追い出される。

 路頭に迷った私は、ホームレスになって夜の街をうろつくんだわ。

 ウッチーだけを背負って。


「…………そんなのイヤ……ッ!!」


 私はベッドからずり落ちると、壁際に居るウッチーの元へと這いずっていった。

 昨日撒き散らしたゴミをかき分け向かう。


 私はまだ、負けてない……ッ!!!


「そうよ……!

 まだ、大丈夫……!

 まずは内木に謝って……!」


 内木ならきっと許してくれる。

 そしたら暫くアイツの家に匿ってもらうの。

 ほとぼりが冷めるまで。


 そう考えた瞬間、私の心にポッと暖かいものが生まれる。

 朝日よりも暖かい、希望の光だった。


 そうね。

 それがいいわ。

 その間に内木との仲も進めて。

 既成事実さえ作っちゃえば、あの3人も私達の仲に入ってこられないだろうし。

 内木のお母さんだって、私みたいな嫁が出来たら安心してくれるわよね。

 もちろんただ居座るだけじゃなくって、家事とかお母さんの肩揉みとか、何でも一生懸命やるし。

 そしたら私の罪も消えるし、内木とも結婚できるしで、一石二鳥だわ。

 今ならまだ私、超絶美人だし。

 雪村たちにも絶対負けない。


「……」


 ただ……内木に迫るのってめちゃくちゃ怖いけれど……!

 だって本気出したのにフラれたとしたら、私ぜんぜん魅力ないってことになっちゃうし……!

 でもここから逆転するためには、他に手段ないわよね……!?

 

 私がそう思った時、突然スマホの通知音が鳴った。


「もしかして内木!?」


 私はベッドに飛びつくようにしてスマホを手に取った。


 既に雪村や明星院や小金井など、自分に害を為す連中のアカウントは全部ブロックしてある。

 だから通知音が鳴るとしたら内木ぐらいなのだ。


 とっ、とりあえず謝りまくりましょ!!

 それで許して貰って……ッ!?


 そこまで考えたところで、手が止まる。

 ラインは内木ではなく、私の担任教師からだったのだ。

 内容は至極簡単。


『SNSのことでお話が聞きたいので、返信か電話をください』


 それだけだった。


 嫌な予感がした私は、ずっと無視し続けていたクラスのグループラインを確認することにした。

 既読を付けないように、通知センター画面でスワイプして読む。

 すると、


「ななッ!?

 なんなのよこれえええええええ!?」


 私はスマホをベッドに投げた。

 学校でも大騒ぎになっていたのだ。

 私がしたことを、全校生徒はもちろん保護者や教師たちまで知ってる。

 学校には保護者からの問い合わせが相次ぎ、更には雑誌記者まで詰めかけているらしい。

 その他、未確認情報だが雪村のフォロワーが私を襲おうと呼びかけているらしい。

 そのため、教師だけじゃなくクラスのモブどもからも取りあえず学校に来た方がいいと言われている。


 それを見た私は怖ろしくなって、スマホの電源を切ってベッドの下に置いた。

 頭から布団をかぶる。


 もう何も見たくない……!

 このままスルーしましょう……!

 みんな自分の都合もあるし、そのうち忘れるに決まってるわ……!


 私が長期戦を覚悟したその時、


 ドンドンドン!


 玄関のドアを叩く音がした。


「おい麗子! 開けなさい! 居るんだろう!?」


 パパ!?

 え!?

 パパがなんで!?

 仕事で忙しいはずなのに……!


 仕事大好き人間のパパが、わざわざ寮に来ることなんてあり得ない。

 有るとすれば、よほどの緊急事態だけだ。


 わ、私のことを心配して来てくれたのかしら……!?

 でもこの声……!

 なんだかイヤな予感がするわね……!!


「麗子!! 開けろ!! 管理人さんに開けてもらうぞ!?」


 パパががなり立てる。


 ダメだ!?

 居留守は使えない!


 私は渋々ベッドから起き上がると、


「い、今開けるわ!」


 ドアの向こうのパパに呼びかけた。

 声が止む。


 鍵を開けると、すぐにバン! とドアが開いた。

 そこには高級そうなスーツを着た50代の男性が立っている。

 額と眉間の深い皺と鋭い目つきが特徴のこの人こそは、紛れもない私のパパだった。

 パパは私を見ても、その険しい目つきを止めない。

 むしろ増々目が吊り上がった。


「倒産だ」


 そして言った。


「倒産……?

 そ、そんな訳ないじゃない!

 だって、パパの会社は年商30億の大企業なんでしょ!?」


「今朝、小金井グループの会長である小金井さんから直々に連絡があった。

 弊社との契約は打ち切りにさせてもらうと。

 私の会社の収益の3分の2は小金井グループの協力によるものだ。

 更には事業拡大の時に借りた借金が100億近く残っている。

 このまま放っておけば、会社は倒産するだろう」


 パパは険しい顔でそう言った。


 ウソ……!?

 パパの会社が潰れちゃったら、内木との将来設計も台無しじゃない!?


「小金井会長が怒っている理由は麗子、お前だ。

 会長は娘の悪評を立てたお前にひどく立腹されているらしい。

 もう2度とうちの会社とは仕事をしないとハッキリ言われている」


 そこまで説明すると、パパは拳でドアを叩いた。


「何もかもお前のせいだ。

 どうしてくれる?」


「わ……私のせいじゃない!!

 これはその、ぜんぶ私を追い詰めた人が居て……!」


「ウソをつけ!

 知っているんだぞ!

 お前が悪評を流したのも、全部ニュースになっているからな!」


「し、知らないったら知らない!!!

 私何も悪い事してないのに!!

 なんで信じてくれないのよ!!?!?」


「だったら何故事情を説明しない!?

 お前の言っていることが真実なら、皆の前で話せばいいだけだろう!?」


 うっ!?


 正論だった。

 ぐうの音も出ない。


「何か誤解があるなら話してみろ!

 そうじゃないなら、一緒に会長のところへ謝りに行く!」


 そう言ってパパは私の手を握ろうとした。

 その手を私は必死に避ける。


「まだ他人に迷惑かける気か!?」


「迷惑……!?

 私、誰にも迷惑なんてかけてないもん!!

 パパのバカァ!!!!!」


 そして叫んだ。

 もう1秒だってパパの前に居たくなかった。

 私は両手でパパの体を押しやると、靴を履いて廊下に飛び出す。


「おい麗子!? 待ちなさい!!!」


 そのままパパの声を振り切るように走った。


 なんでパパまで私の敵なのよ!?




 ◇




 学校の女子寮を出た私は、そのまま町の方へと向かった。

 一刻も早くこの場所から離れたかった。

 パパとは暫く会いたくない。


 でも、行く当てもない……!


 そう考えて私は、立ち止まってしまった。


 ずっと孤高に生きてきた私だから、こういう時に頼れる仲間が居なかった。

 クラスのモブ連中とはつるむ気なかったし。

 そもそも殆どの人間は信じられない。

 どいつもこいつもしたたかで傲慢で、自分の身の程を知らない奴らばっか。

 そんな奴らと友達になるとか、吐き気がする。

 信じられるのは、身内と幼馴染の内木だけ。


 だけど、パパまで私のことを裏切った……!

 もうあの部屋にも帰れない……!


 だけど、このままずっと外を歩いているわけにもいかないわ。

 今の私の格好は、ジャージに履き古したスニーカー。

 サイフはもちろんスマホすら持ってない。


 パパにも見捨てられちゃったし……!

 このままじゃ私、ホームレスになっちゃう……!?


「……や、やっぱり内木に頼りましょう。

 この私がこんなに困ってるんだから、きっと助けてくれるに決まってるわ……!」


 ちょっと声が震えてるのは、寒さのせい。


 そうよ。

 どんな時も内木だけは私の味方だった。

 私が小学校の時、先生を含むクラスの全員からスルーされた時でも、内木だけは私と一緒に登下校してくれた。

 だから内木だけは大丈夫。

 きっと今回も味方で居てくれる……!


 私は内木のマンションへと向かった。




 ◇




 30分後。

 私は内木のマンションの前までやってきた。

 小金井の時にも来た、築30年の公共住宅である。


 ハア。

 相変わらずのボロマンションね。

 私が住むには相応しくないわ。

 でもまあ、内木が居るなら悪くはない。


「……」


 いざチャイムを押そうとして、腕が上がらないことに気付く。

 足も震えている。

 なんでだろう。

 この私がまさか、内木ごときにビビっている?


 ……。

 だ、大丈夫。

 いつもの調子でいけばいい。

 駄々こねられたら怒鳴りつけて無理矢理ドア開けさせればいいわ。

 それでダメなら最悪色仕掛けでもして。

 アイツ根っからのドヘンタイだから、私みたいな美少女が誘えばイチコロよ。

 それにどうせ自分からじゃ手出しできないだろうし。

 女より安全だわ。

 ま、アイツのそういう所が面白くない所でもあるんだけど……!


「じゃなくて!

 とにかく、チャイム押すの!

 押しましょ!」


 そう自分に言い続けて5分。

 ようやく私はチャイムを押すことができた。


 あ。

 母親出たらどうしよ。


 今さら思って一歩下がる。


 すると、


「はい」


 内木の声がした。

 その瞬間、耳を中心に私の全細胞が活性化する。

 内木が出てくれたことが嬉しすぎて、一瞬ドアに飛びつきそうになった。


 よしよく出た内木!

 これでなんとかなる!!


 そう意気込んだ私は鼻で息を吸い込んだ。

 そして、


「内木。

 私よ。

 ちょっと事情があって、寮に居られなくなったの。

 というわけで暫くアナタの部屋に泊めなさい?」


 あくまで強気な口調で内木に命令した。


 我ながら流石にちょっといきなり過ぎるとは思うけど、この内木なら断るまい。


「……ごめん。ムリ」


 即座に返答が来た。


「そうそう、それでいいの……!

 って!?

 ハア!?

 なんでムリなのよ!?」


 ちょっと声が震える。


 正直断られるとは思っていなかったのだ。

 いや正確には……断られるかもとは思っていた。

 思っていたけど、でも……思いたくなかった。

 内木なら助けてくれると信じたい!


「いや普通に考えてムリでしょ……!

 同い年の女の子を家に泊めるとか……!」


「い、意味分からないわ!

 この私が頼んでるのよ!?

 ハッ!?

 そうか、条件ね!?

 仕方がないわね……!!

 しょ、食費くらいなら出してあげてもいいわ……!

 今お金持ってないから、ツケにしときなさい!!」


「え……? そういう話じゃ」


「おおおおお皿とかも洗って上げなくもないわよ!?

 布団だって干してあげるんだから!

 それでも足りないってんなら、ぱ、ぱぱ……パンツも一緒に洗ってあげるわよぉ!!

 このドヘンタイ!!!!」


 私は自分に出来る限り最大限の譲歩をした。

 これ以上出せと言われても、絶対ムリだ。


 なのになんでオッケー出してくれないの!?


「えっ!?

 いやだから、そういう話じゃないし……!

 っていうか、鎌瀬さんなんで寮に居られないの?

 ひょっとして例の件とか関係あるとか……?」


 すると、内木がSNSの事を聞いてきた。

 いい機会だ。

 奴に真実を教えてやろう。


「そうよ……!

 私は何も知らないのに、誰かが私を貶めようとしているの!

 なのに誰も私のことを信じてくれなくって……!

 パパまで私のことをウソつきって言ったのよ!

 ひどくない!?」


 私はあたかも泣いているようなフリをして言った。


「…………それホント?」


 即座に内木が疑うような声音で聞いてくる。


「ホントに決まってるでしょ!?

 それでさっきパパがうちにまで押しかけてきて、私を寮から追い出したのよ!

 だから助けなさいよォ!!!」


 私はあらんかぎりの気持ちを込めて、内木に心からの請願をした。

 もう上下関係とかも考えている余裕はなかった。

 とにかく今すぐ助けて欲しい。

 内木が味方なら、まだやり直せる。

 例えパパが敵でも、雪村たちが敵でも、世界全体が敵でも。

 内木さえ味方で居てくれるなら、私は……ッ!


「………………」


 お願い内木……ッ!

 助けて……ッ!


 私がそう願っていると、やがて内木は溜息を吐いて、


「うん……事情は分かったけど、やっぱりうちはムリだよ。

 お母さんもいるし……。

 それに鎌瀬さんも帰った方がいいんじゃないかな。

 やっぱ……」


 冷酷無比な一言を私に告げた。


「なんで!?

 ひどくない!?

 アンタ私に路上で寝ろっていうの!?」


「い、いやだから帰った方がいいって言ってるんだけど……!

 鎌瀬さんの言ってる事がホントなら、ちゃんと話せばお父さんもわかってくれると思うし……!」


「だから!!

 それができないからアンタの所にわざわざ来てやってるんじゃない!!

 人の話聞いてんのかよ!?」


 アンタだけは私の味方でいなさいよッ!!!!

 なんで私のこと分かってくれないのッ!?!?!?


「と、とにかくうちはムリだよ! ごめん……!」


 ブツッ。


 その一言を最後に、内木の声は途絶えた。

 絶望的な数秒間が流れる。


「……う……う……内木イイイイイイイッ!?」


 瞬間的にブチギレた私は、指でチャイムを連打しまくった。

 だが内木は出ない。

 出てくれない。


「……どなたですか……?」


 やがて母親が出てしまったので、私は脊髄反射的にその場を後にする。


 内木まで私の敵になったら……ッ!!!!

 私、一人ぼっちじゃないのッ!!!


 階段を2段飛ばしで駆け下り、私はあっという間にマンションの一階の踊り場までやってきた。

 そのまま逃げるように夜の闇の中を走る。


 どんどん息が切れてくる。

 辛い。

 苦しい。

 でも、今は走りたい……ッ!


 そうして5分ほど走って、私は近くの公園の前までやってきた。

 公園は静かだった。

 人っ子一人いない。

 近場にあるベンチに腰かけると、疲れが一気に出る。

 体力的なものもあるけど、一番は精神的な疲れ。

 内木に裏切られた悲しみ……!


「なんでよ……ッ!

 なんでなのよ……ッ!!」


 未だに内木が私を裏切った理由が分からない。

 アイツに何かしたかしら。


 私はこれまで、ずっと内木のことだけを考えて生きてきた。

 学校でも、雪村のデート中も、今この瞬間も。

 内木のためを思っているからこそ、私はあいつの奥さんになろうとしている。

 そもそも私は圧倒的ハイスペ美少女。

 ヒロインとしての格でいえば、全人類の中でも5本指に入る。

 だから、クソダサ陰キャでモブでオタクの内木如きは、私に惚れて当然なのだ。

 全財産を投げうってでも、私の横を歩きたいはず。


 それなのに。

 なんでアイツは私にこんなにヒドいことができるんだ?

 まったく意味が分からない。

 何かが間違っている……!


「そうよ……!

 普通に考えたら、こんなカワイイ女子高生が家に泊まりたいなんて最高じゃない……!

 なんで断るのよ……!!」


 何がいけなかったんだろう。

 私は何も悪くないのに。

 それなのに、誰も私のことを悪くないと言ってくれない……!

 この地球に味方が誰一人として、居ない……ッ!


「ああ……ッ!

 どんだけ私可哀想なんだろ……ッ!!」


 言葉にした瞬間、両目から涙が噴き出す。

 自らの悲運を嘆く涙が半分。

 もう半分は悔し涙。

 パパが。

 内木が私の絶対的な正しさを理解しようとしない事に対しての苛立ち。

 そして怒り……!

 怒り……ッ!!!!

 憤怒うううううううううううううッッッッッ!!!!!!


 私は……ッ! 絶対に間違ってなんかないッ!!!!


「クギイイイイイイイイイイイイイイイイィィィィッィイィィッ!!!」


 私が曇天の夜空に向かって怒りを露わにしたその時。


「居たぞ!」

「囲め!」

「逃がすな!」


 にわかに公園が騒がしくなった。

 ハッと振り向けば、入口の方から、男たちの集団が向かってくる……!?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る