第15話想いの風

強い風が吹く度に、君のことを思い出す。

君は今、何処で何をしているの?


僕がここへ来て想像出来ない程の長い時間が流れたけど、いつも頭の片隅には君の寂しい笑顔が浮かんでいて。


どうにかしたいけど、直ぐ側に行ける距離でもないから、とてももどかしいんだ。


”今は君に会いに行く時ではない“とか"いつか会える時の為に何かを得よう”と言い聞かせてみる。


悪くはない。


うん、でもやっぱり抑えきれないかなぁ。


それだけ君が好きだから……


木枯らしが吹く頃に一度探して、会いに行こうかな?


恐らく君は会いたがらないけど。


姿を見るぐらいならいいよね?


再会の日まで僕の我儘を受け止めて下さい。


※普賢菩薩君が、木枯らしが吹く中で主人公の宝君のことを想っている詩です。


令和3(2021)年11月7日12:39~12:59作成


Mのお題

令和3(2021)年11月7日

「木枯らし」


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