第12話いつからそういうものを?
「め、珍しい!」
「うるさいぞ、普賢……」
「望ちゃんが朝から本を開いてる」
「開く姿がそんなに珍しいのか?」
「……うん」
こんな他愛ない会話をしているのは、高校生の
何故、普賢が彼の勤勉姿を見て笑ったのか。
それは勉強しているところが体育館、しかも時間が朝6時半だからである。
普段は朝7時から7時半に学校に着き、同じように早めに来たクラスメイトと雑談するのだが、今日の宝は普段と何か違う行動していた。
「ねぇ、何を読んでるの?」
興味津々で覗き込む普賢を、無言で牽制する宝。
何度目かを牽制を上手く躱した普賢が見たものは、目を疑う
「えっと……」
“恋愛小説……望ちゃんが?”と訴えている彼の瞳は、完全に笑っていた。
お仕舞い🐱
令和3(2021)年10月11日12:10~12:30作成
Mのお題
令和3(2021)年10月11日
「朝読書」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます