第5話 家路

「…っと、あまり遅くならないようにそろそろ帰らなきゃね。」


司はそういうと下級悪魔を抱きかかえて歩き始めた。


「危険なはずなのに…あの悪魔もなんだか幸せそうな顔してるし…新藤君って何なの…?」

葵はそう呟きながらその後ろに続く。

けもの道を抜け、神社の鳥居へと向かう。

空には雲一つなく、満天の星空が広がっている。

夏場ではあるが夜は少し冷え込む。

葵はぶるりと身震いをして司に話しかける。


「新藤君は怖くないの?その悪魔が。」


「怖くはないかな。だってこんなにかわいいんだよ?ほら見て?この表情がまた最高で…」


「わかった。もういい。だからそんなに近づけないで。何も見えない。」


顔が猫型の悪魔のおなかに埋まっている葵はもごもごと答える。


「かわいいのに…」


「そこは否定しないけど、近くて何もわからないわ。せめて見える範囲まで離してもらわないと。」


「それもそうか。」


司は葵の顔から猫を離す。


「こわくないよなー。かわいいよな黒丸。」


「黒丸?」


「そう。飼うなら名前つけなきゃだろ?今日からこいつは黒丸。うちのかわいい同居人だ!よろしくな、黒丸!」


なーご、と黒丸が返事をするように一声鳴いた。


~~~~~


黒丸を抱いた司と葵は、司の家に向かった。


「そういえばプライバシーと思ってあなたの家であろう場所には近づかなかったのだけどこの辺りなの?」


「そうだなぁ…ちょうどあの光ってるあたりだな。昔でいう長屋みたいな二階建ての集合住宅に住んでるぞ。あの光は…火事か?うちまで広がてないといいけど。」


「新藤君。そういうのを世間ではフラグというんじゃないの?」


「まさか。そんなことあるわけないじゃないか。多分近くの店からでも火が出たんじゃないか?」


「そう。だといいんだけどね。」





「うちがもえてる。」


「もえてるわね。」


「なーご」


司が家に着くと赤々とした火が我が家を包んでいた。


「君たち、こんな時間に野次馬なんかに来ないで早く帰った帰った。」


近くにいた消防士がこちらに近づいてきてそう言った。


「うち…ここなんですけど。燃えてるんですけど。どこに帰ったらいいんですか。」


「あ、すまない。ここに住んでる子なのか。親御さんはどこにいるんだい?」


「親はいません。ひとり暮らしです。これ、どうなるんですか?」


「どう…と言われてもなぁ。燃えちまってるからなぁ。坊主はどうするんだ?親戚とかがどこに住んでるかとかわかるか?わからないなら公営住居に一時的に入れるが…」


「そうですね。一度そうしてから今後を考え………」


「それなら新藤君。うちに来る?」


「え?」




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

まさかの展開!燃やしたくなったので燃やしました。

お久しぶりです。

どういう展開にするかは考えてあるのに間の繋ぎが全然浮かばずに筆が進んでいません。助けてください。

ですがどれだけつたなくても書き続けようかなと思っているのでこれからもよろしくお願いします。

正直司と葵のキャラがブレブレな気がしています。なぜなら私もあまり覚えきれていないからです。

たくさんキャラを考えているのでぐちゃぐちゃになってるんですかね…

頑張って書いていきます。

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天使な君と ワラビノ工房 @Warabi0305

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