あとがき(ネタバレ)
こんにちは、瑛珠(えいじゅ)です。
最後までお読み頂き、本当にありがとうございました。
こちらの作品は、以前カクヨムコン短編部門に出した『退魔OL ~派遣先で無双します~』と同じ世界観で書きました。未読でも問題ない(はず)です!
アルファポリスで「ほっこりじんわり大賞」が開催されるという通知を見た私は、以前からライト文芸や現代ドラマ的なものを書いてみたいと思っていましたので、天狗の天さんを書こうと思い至ったのです。
いざチャレンジしてみると、ほんとうに難しくて、書きながらだいぶ凹みました。今も凹んでいます。
短編連作方式も初めての試みで。ちらちらと酒呑童子の影を見せつつ、ほっこりじんわり。していただけましたでしょうか。
現代社会に割とある問題、を題材に(育児放棄やいじめ、マウンティング、セクハラ等々)してそれぞれ天狗の天さんがすっきり解決! を目指したものの、やはりダークな瑛珠節になってしまいますね。なんでや! なんでこうなるん!?
一年と少し書いてきて、ようやく悟りました。
これはもう、私の仕様だなと。あきらめるしかない。私にネアカでハートフルなストーリーは無理だ。ドキドキキュルルンもぜってぇ無理。
だって根暗コミュ障だから!(開き直り)
世界滅亡しなかっただけ、よしとしよう。ヨシ!
■キャラクターについて
天狗の天さんは、蓮花と二神の仲を発展させるための当て馬を置こうと思いつき、ただの人間じゃ無理……じゃあ鬼か天狗だな、と。
結果、当て馬じゃなくて、近所の気の良いオッサンになってもーた。なんでやねん。
天さん、千三百年生きてます。色々ありました。その中で、人間が好きだなあと思ってくれたんですね。彼は人の世界を壊したくないので、対
あと、江戸っ子っぽい話し方を意識しました。バーローてやんでぇスットコドッコイ、て言わせたかったです。
奏斗は、良い子です。
ラスボスは酒呑童子と決まり、泣いた赤鬼をベースに、じゃあ酒呑童子の昔の相棒にしちゃえば良いじゃん。だったわけですが……ほんとカナミツ尊いですね。どうしてこうなった? 強面ヤンキー、いきってGOで良かったのに、とっても良い子でした。光晴と幸せにおなり。(今はラブがあまりよく分かってないウブ君ですが)
蓮花と二神の進展は、あったような、なかったような。
蓮花は長編化できたら、仇とか、蓮華という刀についてとか、書きたいなって思ってます(設定は、ありますんで)。現代ファンタジーになると思うので、天さんが出るかは未定です。
おたまさんとシオン。シオンは猫又と言っていましたが、おたまさんは明記してなかったので、ここでお披露目となりました。玉藻前(九尾の狐)を調べるとたくさん逸話が出てきて面白いです。
シオン吸いたい。二神に吸わせててびっくりでしたね。メロンケーキはたぶん口実で、蓮花を気づかってのことだと思いますよ。この子も優しいので(天以外には)。
光晴も、大陰陽師、安倍晴明の生まれ変わり。
これは、ほんと前から決まってまして、どのタイミングで明らかにするかは悩んだようで、自然とこうなり……奏斗を救ってくれました。君がいなければ、奏斗は救われなかった。これもまた運命を感じますね。ありがとう。
酒呑童子。
酒井の記憶ごと喰らって、人間の方がえげつないとドン引きしてる青鬼さんです。下界に降りて、チョロチョロと人間にちょっかいを出したのは、奏斗を探すためです。ストーカー?
この作品のエロス担当でしたけど、いかがでしたでしょうか。胸筋ハァハァ。
■蟻地獄
子は親を選べない。でも、頑張れば自分の人生を選ぶことができる。
そう、大きな声で言いたいです。助けを求めるのは、恥ずかしいことじゃないよ。逃げずに頑張れ。そんな気持ちで書きました。
■花は誘う
パッケージがどうあれ、あなたのほんとの部分を見てくれる人は絶対にいる。
颯は、羽奈の持つ癒しの空気とか、自分の見た目がどうでもいいところとかが、大好きなのです。
だから、会うたび変顔披露する性癖がある(羽奈の愛を確かめてる)っていう、裏設定。
■さくらとてん
やっべ全然ほっこり足りねえぞコレ!
幼稚園児可愛いハァハァ←
幼稚園児と犬、やばくね?←
幼稚園児と天、まじでやばくね????? 求む、同意。
■階層ジレンマ
エリートだのキャリアだの。
それを得るために努力したことと、努力せずに得たものをはき違えんなよボ〇が(自重)
この辺りから、ほのかにカナミツが始まってますね。なんでこうなった? 私が一番知りたいです。びーえるは書いたことないんですけど……
■真のヒーロー
男性にもセクハラってあるんですよ。それを忘れてはいけません。ダメ絶対。
ファングタイガー、試合見に行きたいです。タオル欲しい。うおーて叫びたい。イケメンレスラーて良いですよね。マッスルハァハァ。すみません、ちょっと変態が漏れてしまいました。
■恋と沼、別名天さん役立たずの回。
生きることに張りと潤いをもたらす、その名も『推し』。
推し活、すばらしきことかな。(でも周りに迷惑はかけないでくださいね。)
ねこしょカフェは、そんなあなたも?歓迎いたします。
カナミツ萌えシャワーを浴びに、ようこそ。by 麻耶
■ブルーヘル
ブルーヘブンなのにブルーヘルとはこれいかに。
とにかく、奏斗を救えて良かったの回。
私の中で、青春というのは息のし難い監獄のようなものでした。将来が不安で仕方なく、死ぬことばかり考えていた、それこそ厨二病。
他者との違いや、パッケージのスペック、スクールカーストなど、あの狭い学校という密室で、息ができなかったです。この時期特有の、地獄。アオハルならぬ、ブルーヘルでした。
現実はつらくて厳しいけれど、それは皆も同じで。その中で私たちは生きているんだ、と柚月は気づくことができて、楽になった。希望を失うのは、必ずしも絶望ではないんです。地獄の中で生きていく決意。
酒呑童子が、この子の魂を簡単に取ることができたのにそうしなかったのは、彼女がすでに地獄に居たからです。
そんなこんなで、最後まで書くことができました。
またしても賞のコンセプトからだいぶズレてるなと思いつつ、応援してくださる皆様に心から感謝申し上げます。
番外編、用意してますのでお楽しみにです。恐らく、カナミツデート回になるのではと……(パソコン買いに行かなくちゃ。私も欲しい)
ありがとうございましたm(_ _)m
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