とある星に移住してきた「ぼく」とその星に住んでいた「彼女」。彼女の一族は全身が硝子で出来た、とても美しい民族。けれど彼女との別れは近づき、星の命も終わりを告げる。そのことを示す星屑の雨は、破滅を表しているはずなのにどこか美しい。他の作品には無い、独特で美しい発想に彩られた逸作です。
ショートなので多くは語れませんが、美しさと切なさが背中合わせになったようなお話でした。遠い未来をガラスで出来た万華鏡で見るような、そんな感覚がありました。ぜひ、その万華鏡を覗いてみてください。