第3話

「居た!」


公園には、白い毛をした大きな猫がいた。


「そこの、化け猫」


私は猫の後ろに立ち、腰に刺しておいた、刀を鞘から抜き、構えた。


「ニャ?何だ人間か」


猫は、振り返ると人語を喋った。


「喋った!?」

「何びびってるのよ!さっさと、斬りなさいよ!」

「うん!」


シロネに、促され斬りかかる。


「小娘ごときの、刀になんぞ、我は斬れぬ」


化け猫は、軽々と私の刀を避けた。


「速い!」

「我は、昔は恐れられた存在。

だが、我別に何も悪い事してないんだがな?」


化け猫は、そんな事を言い出した。


「何、言ってるのよ!悪さをしたから、封印されてたんでしょ?」

「いやいや!我は只、のんびり過ごしてた、だけじゃ!

それに、何じゃ!化け猫とは、我の事は猫様と呼ぶんじゃ!」


シロネと、猫様は言い合いを始めた。


「ちょっと待って!シロネと、猫様?」

「何よ!」

「何じゃ!」


2匹とも、少し怒り口調で、返事をした。


「とりあえず、争いは止めて、猫様の話を聞かない?」

「良いわ!話してみなさいよ」


猫様の話を聞くことになった。

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