第2話

狐はシロネと名乗った。


「封印の書物?」

「えぇ!それなのに!貴女が、封印を解いちゃうから!数百年間守ってきたのに」

「ごめんなさい!」


シロネが、凄く怒こっているので、謝る。


「ごめんじゃすまないわよ!責任取って封印し直してもらうからね!」

「えー?」

ギロ!


私が、そう言うと、ギロっと睨まれた。


「でも、どうやれば良いの?」

「これを、使いなさい!」

「刀?」


シロネが、刀を出して渡してきた。


「その刀で、さっきの、化け猫を斬れば封印出来るわよ」

「分かったよ!」


――その日の晩。


「何で夜?」

「化け猫は夜行性だからよ」


私は、深夜に家を抜け出した。


「それに、何この服?」

「袴よ!黄緑色で良いでしょ?」

「これ、男物じゃないの?」


両腕を広げて見せる。


「良いのよ!さっさと、狩りに行くわよ!」

「うん」


私は、シロネと一緒に一歩踏み出した。


「何処に、その化け猫は居るの?」

「気配的には、そんなに離れた場所には居ないはずだけど」


シロネは、そう言い辺りを、見渡している。


「あっ!気配をキャッチしたわ、その先の公園に居るはずよ!」

「うん!分かった」


私は急いで、公園に向かう。

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