観光地で彼は老夫婦相手に、重要文化財の蔵の説明をしていた。

「素敵な蔵ですね」老夫婦はいった。

「二階をご覧ください」彼は二階部分の説明に移った。彼と老夫婦は二階を見た。

「針金?」彼は思わず口にした。

 三人の視線は、二階の窓枠へ両腕を掛け、じっとこちらを見つめている何者かへ釘付けになった。

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ことだま プルーモンディ @pluemondy

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