20 オオカミロボ

それから数日後、白の姫、真加田宮夏を除くシークレットファイブが朝市地区の里山パークに集まっていた。もちろん村長とツクシも一緒である。

朝市地区のあの道の駅から約20分、ツクシたちは二台の車に分かれて乗り込み、なだらかな斜面の緑のおい茂る丘陵地帯へと進んでいった。途中、鮎釣りでにぎわう大川の石の橋をこえ、河原のバーベキュー場を超えて、最近整備されたおしゃれなグランピング場の道を昇り、裏にある駐車場で車を降りた。穏やかな秋の日差しが一行を包んだ。

ここから先はしばらく徒歩だ。

ふかふかの落ち葉を踏みしめて歩いていく。おしゃれなバンガロー、立派なテントハウス、中央の手入れされた野鳥のえさ場は、朝行けばさえずりが響き渡り、森の中の川に出れば何段もの滝があり、その周囲には、フライフィッシングの穴場がある。レストハウスでは焚火にあたりながら、ダッチオーブンのシチューや最上級の炭焼きバーベキューも食べられる。

「所用で真加田宮夏さんは来れないけど、当日は必ず来てくれるそうよ」

リーダー役の有賀タミさんが言った。

「ほほう、それは心強い。当日はまたスーパー晴れ女が来るんじゃ晴れそうだな」

将軍こと吉宗先生が、赤や黄色に色づき始めた雑木林の山道を登りながら笑った。

いまみんなが歩いているのは、雑木林や谷川のある裏山のハイキングコースだ、奥に進めば、湧き水やセリが生える美しい湿原がある。そのわきを登って行けば、冷たい湧水を利用したワサビ田も見学できる

ワサビ田には天然の平家ボタルや透き通ったエビがたくさんいる水路もあり、初夏には蛍狩りをしようと多くの観光客が押し寄せる。

この里山の裏山エリアには、あの月光が修行している山寺もあるし、キノコや木材のおがくずや廃材を使ったカブトムシやクワガタの養殖場もあるし、ムササビをはじめとする野生動物の観察会も行われていて、夏の間はちびっこや家族連れで大賑わいだ。

これからの季節は専門家も来るキノコ狩り研究会や栗拾いも行われる。

山道から下を見渡せば、そこは水田エリア、昔ながらの水路や田畑が広がっている。大きな水車がカタコトと回り、藁ぶき屋根の農家が、なつかしい風景を見せてくれる。コメ作り体験や天然のメダカや水生昆虫の観察会が、大人気だそうだ。農家の中はとても広く、今は主に間伐材を使った木工所と里山レストランになっている。

「あら、お待ちしてましたよ、月光さん、奥の間に席を取ってあります」

ここで蕎麦屋をやりたいと、公募で移り住んできた熟年夫婦がにこやかにみんなを出迎える。

自分の縄張りにみんなが来るというので今日は月光が予約をしてくれたのだった。農家の昔の農具や、木工所で作った素朴な人形や伝統の木工製品に迎えられて中に入る。例のアイデアコンテストで受賞したスパイス入れもここの作品だ。

「採りたて、挽きたて、打ちたて、茹でたての新そばがありますよ。もちろんワサビは裏山の生ワサビですよ」

そばもここの畑で栽培した新そばが食べられる。山歩きが趣味という店主が自分の足で歩き、いろんなものを仕入れてくる。山で採れたマイタケやシイタケ、ホンシメジなどのキノコの天ぷらも大人気だ。

店の中では石臼が電動でぐるぐる回っている。こりゃ、本物だ。冷たいコップの湧き水と大根おろしに山菜のお通しがついてくる。これも山のもの、さすがの地産地消だ。やがて、見事な木の器に入ったそばつゆとワサビ、そしてワサビとおろし金がついてくる。しかもおろし金は表裏で目の大きさが違い、辛さがまったく変わってくる。ツクシは辛さが弱くなる目の粗いほうでワサビをおろす。そこに茹でたてのそばとキノコの天ぷらが運ばれてきた。

「いっただきまあす。うわああ、すごいそばの香りだあ」

ツクシのワサビは辛すぎなくて甘味さえ感じる。

みんなニコニコして舌鼓、ここのそばは格別だ。

「う、ここのマイタケ、すごい、香ばしくてうまい!」

デザートはほんのりリキュールの香る栗の渋皮煮と冷やした柿。そしてカリカリの揚げそば。揚げそばをかじりかじり、最後のお茶をもらう。

「ごちそうさま」

農家から出て見下ろせば、森のグランピング場や里山キャンプ場などが広がっている。

そこを出て、小さな広場に出た時だった。

「ええっと、里山パークのもみじ台の広場、この辺が目的地ですね」

黒野姫子と安徳寺ミツはここ里山パークの地図や見取り図をまとめたファイルをすでに用意して、それを見ながら場所を確認した。忍者修行僧月光がそれを見て、えらく感心している。

「うわ、細かい地図まで用意して、いつもながら仕事が早いですね、アンミツさんは」

すると今日はハイキングウェアでかためたアンミツがクールに答えた。

「…葬儀屋はね、現地の地図とか交通関係が頭に入ってないと仕事にならないのよ」

すると、先頭に立っていた池橋礼が声をかけた。

「ご苦労様です、到着しました。まず初めにカラスの撃退作戦をご覧ください」

急にカラスの撃退作戦をやるといわれてまわりを見渡せば、広場の橋の木の上に3、4羽のカラスがいるにはいた。その時だった。

「ギァー、ギャー!!」

突然警戒音を発しながら、1羽のカラスがこちらに飛んできた。

「お気づきかと思いますが、これはカラス型のドローンです。小型の高性能ドローンに頭や尾羽、翼や足などが付いています。でもリアル感を出すために、本物のカラスの羽毛を使い、高音質のカラスの声を出しています。研究者が録音した警戒音や、襲われるときの声など必要に応じて正確に数パターンを使い分けることができます」

よくできていると感心する間もなく、今度はうしろから違う大型の鳥が追いかけてきた。

「カラスの天敵、オオタカのドローンです。これも飛び方から鳴き声まで本物そっくりでしょ」

ピー!と力強く鳴きながら急降下するオオタカのドローン、やがてカラスのドローンの後ろに回り込むとカラスは墜落し、ばたばたともがく音や悲鳴のような音を発した。

「あ、本物のカラスが激しく反応しているわ?!」

指をさすアンミツ。見ると木の枝にとまっていたカラスたちが、激しく驚いて、急に飛び去って行く。

「やられ役のカラスドローンを工夫し、リアル感を増すことによって、圧倒的な恐怖感を演出し、オオタカドローンだけよりもずっと高い効果を上げています」

なるほどよくできている。もうリアルなカラスとオオタカの動きのパターンが数パターン記録されていて、プログラムスイッチを押すだけで、自動的にこのパフォーマンスをドローンが演じるそうだ。今日はここ里山パークで最新の害獣撃退システムの視察。ここでは何年も前から猪や鹿の害がひどく、いろいろな取り組みをしてきた歴史があった。そこで先進的に行われているシステムを見て、使えそうなものはすぐに温泉パークに使おうというわけだ。

「自然が減ってきているから、猪や鹿もどんどん減ってきているかと言うと、そうでもないんですね。いままで山の奥にいた獣たちが田や畑に出てくるっていうのは、どうしてなんですか?」

すると村長が静かに答えた。

「もともと猪や鹿たちの棲みかだった山の中にまで、人間が住むようになったというのがまずは原因だ。次に猪や鹿を餌にしてきたニホンオオカミが、明治時代に滅びてしまった。それも一つあるだろう。さらにもう一つあるとすれば、人間の縄張りと獣の縄張りの境にあった手入れされた里山という場所がだんだんなくなり、人間と獣の縄張りが直接つながってしまったこともある…」

問題はどうやら複雑なようだ。

「では次に、ここで行われてきた夜に襲ってくる猪や鹿の撃退作戦です」

池橋礼がそう言うと、広場に白壁大学のミニバンが入ってきた。

「みなさん、このみにばんの中をのぞいてみてください」

みんなで近づいて中をのぞく。中には監視カメラやドローンからの受信カメラなど、いくつものカメラの画像が見られるように、液晶画面が並んでいた。

「ではまずこの里山パークの害獣問題の記録映像からご覧ください」

中央の一番大きなモニターに10年以上前のここの里山の様子が映っていた。

「これが今の里山パークができる前のこの辺りの様子です」

いまみんなが歩いてきた辺りの映像が映る。でも草や枝は伸び放題で狭い山道がやっと見えるくらい、森の中も薄暗く、なんか荒れ放題という感じだ。

「この辺りは江戸時代から寄合地として、付近の農家がマキや肥料などを採るために手入れをしていた裏山でした。でも高度経済成長のころから林業も衰えマキも使わなくなり、手入れをする人もいなくなって荒れ果ててしまったのです」

そして裏山が荒れてから害獣の被害が多くなってきたというのだ。そこで里山パークの職員たちで…。

1:間伐材を大々的に切り倒し、山を明るくし整備した。

2:あちこちで伸び放題になった草や藪を刈り取り、害獣の通り道をなくした。

3:柿の木など、高齢者の庭の果樹の手入れをし、害獣が食べに来ないようにした。

4:隣接する住宅地のごみ出しの方式を改め、きちんとフタのできるものにした。

などの地味な活動から始め、そのうえで農業用の電気柵で畑や田んぼを囲み、さらに白壁大学と協力しロボットやドローンを使ったのだという。

「今回私たち白壁大学の害獣対策チームが力を入れたのは、夜のしかも見通しの悪い森の中からやってくる猪や鹿をどう見分けるかです」

「見分ける?」

「暗視カメラや赤外線カメラ、音声分析装置やにおいセンサーなどお組み合わせ、99・7パーセントの確率で近づいてきたのが猪か鹿家、人間か、熊やサルなどのその他の野生動物かを見分けることに成功しました」

「それはすごい!」

「きっちり見分けることにより、間違えて人間を攻撃しないようにするとともに、その動物に適した撃退法が使えます」

狼型ロボットによる威嚇、ドローンによる威嚇追跡、トウガラシ弾、催涙弾、爆竹弾、発信機タグなどの特殊縦断のタイプを選び、高さや範囲、脅し方などをそれぞれの動物ごとに、AIによって工夫するのだという。

「これが開発中の汎用撃退マシン、エッグワンです」

池橋礼が見せてくれたのが、30センチほどの卵型の機械だった。高性能のカメラが一つ、脅すための光る眼が二つ付いていて、スピーカーも側面についている。弾を発射する甲がぱかっと開いているので、まんま三つ目の妖怪のように見えた。

そのまま地面に設置する三脚ユニットや枝に止めることのできるアームユニットがあるので、そのまま害獣の侵入ポイントに置くのも容易だ。高性能の記録カメラ、どの生き物なのか分析する装置としても働き、害獣が近づけば、自動的に光や音、特殊弾丸で、追い払ってくれる。

ここ朝市地区の里山パークではこのエッグワンが試験的にいくつか置かれ、かなりの効果を上げていたというのだ。

「ええっと、じゃあ、ツクシさん、例のものはできましたかねえ…」

ところがツクシが、ちょっと元気ない。さすがに製作期間が短すぎたようだ。

「はい、出来上がっているんですけど、お気に召すかどうか。じゃあ、ここで組み立てはじめまあす」

実はこの開発中のエッグワンだが、オオカミ型のボディにはめ込めば狼型ロボットに、ドローンにはめ込めば害獣撃退ドローンに進化する予定だった。だが、理数系の弱点というか、オオカミボディがなかなか思ううように出来上がってこない。

「外部に頼もうと思ったら、エッグワン本体より値段が高かったりして…」

するとその話を聞いたツクシが試しに数日で作ることになっっていたのだ。

ツクシは、しょっていた大きな袋から段ボールを出してパパッと組み立て、エッグワンをすっぽりはめ込んだ。

一瞬みんながその狼ボディの見事さを見て黙ってしまった。でも、ツクシはまたもや早とちりをしたようだ。

「すいません。安い段ボールにオオカミの毛皮のプリントをしたものを使いました。それからエッグワンはそれほど重くないんですけど、一応重さに耐えられるように補強部品も入れたりしたら…足が太めになっちゃって…。これでも野生の狼の写真とかを見て一生懸命作ったんですけど…」

みんなが黙っている中で吉宗先生が尋ねた。

「この、オオカミの鬣だとか、全身の滑らかな毛の流れとかはどうやって作ったの?」

「一度組み立てた狼ボディがあまりに角々しているので、一度防水シートで囲んで水で濡らして柔らかくしたオオカミプリントの段ボールをかぶせて、粘土細工のように自然な曲線を作り、しわを寄せたりしたんです。その上でドライヤーで完全に乾かし、防水シートを外してボディに装着し、防水塗料で固めて、その上から超撥水スプレーで仕上げたんです」

みんなツクシがなにを焦って早口でしゃべっているのかわからなかったが、その狼の見事さは段ボールとは思えなかった。段ボールを折り曲げ組み合わせて作ったもともとの狼本体もシンプルでよくできていたが、その上に水で一度ふやかして粘土のように成型したオオカミの毛皮がのっかっている感じだった。しかもとても軽くて丈夫で、かつ水もはじくのだ。でこぼこした感じがすべて隠されてオオカミの額の辺りに高精度カメラ、目の辺りにライトが光り、オオカミののどの辺りから特殊銃弾が打ち出されるようになっている。「まあ、よくできてるわ。暗闇でこのオオカミを見たら、みんなビビるわね。さすがツクシさんね」

有賀タミさんが絶賛の声を上げた。ツクシにやっと笑顔が浮かんだ。しかも驚くべきはその材料費の安さだった。段ボール代とスプレー代ぐらいしかかかっていない。

「じゃあ、実際にセットして実験を始めてみましょう」

エッグワンのスイッチが入れられ、まず池橋礼はミニバンの中のパソコン画面をみんなに見せた。

「一度エッグワンに近づくと超小型の発信機タグという毛皮によく絡むタグが打ち出され、動物の体にくっつきます。ほら画面を見てください、今までこのエリアに近づいた猪や鹿がマップ上で動いているでしょう。まずこうやって害獣の動きを予測します。動きのパターンから、何の動物かなのか判別されて色分けされて画面に表示されます。いつもと全く違う方向から侵入しても、その時はドローンが近づいて威圧、攻撃します」

そして実際に近づいてきた時の場合だ。

「じゃあ、私はこの間見たから、獣役をやらせてもらうよ。若い人は画面やエッグワンをきちんと見ておくんだよ」

そう言って村長が広場のはじまで歩いて、向き直るとこっちに歩いてきた。

「あ、画面に人間の表示が出てこちらに近づいてくる」

手前に置かれたエッグワンや狼ロボットがすでに村長を判別し、画面上に表示したのだ。さらに近づいてくる村長。エッグワン、警戒音開始。

「オオカミロボット、威圧開始!」

するとエッグワンの二つの目がギラギラ光り、大きな電子警戒音が鳴り響いた。ところが、オオカミロボのほうはオオカミモードで、目のライトが全体に赤く光り、オオカミの遠吠えのような鳴き声や、ガルルという威圧する声が鳴り響くのだ。アンミツが感心する。

「結構リアルね。しかも音も大きいし、光も強い」

今までただの段ボール人形だったオオカミが、命を持ったように、侵入者に吠え掛かっていた。

「ワオオオオーン、ガルルル!」

猪や鹿の天敵であるニホンオオカミは滅びてしまったが、ここによみがえり、確かに周りを恐れさせていた。

「え、特殊銃弾、村長に打っていいの?」

さらに近づいた村長に特殊縦断が発射された。

「ははは、平気だよ、全く痛くない。これは衣服にひっつく発信機タグだ」

植物のオナモミなどをさらに小型化させたような発信機が打ち出され、村長の衣服にいくつかくっついていた。毛皮に着くとなかなか取れないという。

「これで私のデータもマップに載るよ。人間として判別されると、これ以上の、催涙弾や爆竹壇などの攻撃は受けないそうだ」

村長は笑って衣服に着いた発信機タグを見せてくれた。

「発信機タグ弾を人間にも発射するのは、侵入したのが農園泥棒などの外部の人間だった時のためです」

なるほど、これで追跡できれば、逮捕に役立つかもしれない。エッグワンとオオカミロボが停止すると辺りに静けさが広がった。

そして最後に池橋礼は、ミニバンの中のたくさん並んだモニター画面をみんなに見せてくれた。

「エッグワンやオオカミロボからの分析映像がここに集まってきます。このミニバンがなくともロボットの数だけスマホかタブレットがあれば代用もできます。全画面をチェックすればどこから何が侵入してきて、現在どのような動きをしているのかがわかります」

画面に映るこのもみじ台の周辺の地図には、村長のいる辺りには小さな人間のイラストが動き、山の中では今の時間でも鹿のミニイラストがいくつか動いていた。

月光が画面をじーっと見て言った。

「この地図のシステムは使えそうですね。そのためにはエッグワンをあちこちに配置しなければならない。今、エッグワンはいくつぐらい使えそうなんですか?」

「そうですねえ、まだ量産体制に入ったばかりですので、12機ぐらいですかねえ、来週に間に合わせるには…」

すると今度は、将軍吉宗先生が、みんなに温泉パーク周辺のマップを配りながら話し始めた。

「温泉パーク周辺の地図だ。見てもらえばわかるが、実は温泉パークに入る山道は三か所しかない。警察に協力を要請して道路を抑えれば、奴らは逃げ場がない」

「そうなんだ」

だがその一方、長期間滞在する湯治客に紛れたり、日帰りのツァー客に紛れて入り込むこともできるし、山道から闇に紛れて侵入することも可能だ。

「なるほど、どこから来るか絞り切れないが、一度事件が起きれば山道を封鎖すれば逃げ道はないというわけだ」

月光がそういうと、急に黒の姫、アンミツが池橋礼にそっと何かを聞いた。

「え、それは…そうですねえ、来週までには間に合いますよ」

早くも秘策が飛び出したようだった。

「そう、じゃあ、ぜひお願いしなくちゃ!」

実際の害獣対策システムを見て、みんなもやっとイメージが出来てきたようだった。最後に池橋礼がツクシに頼んだ。

「…それでツクシさん、もしもでいいんですが、オオカミロボの出来がいいので、当日までにあと一台か二台、オオカミボディをつくってもらえないでしょうかね」

「はあ、そんなに出来がよかったですかねえ」

「自信を持って、ツクシさん。このオオカミ、今にも走り出しそうな迫力よ」

あんミツが正直な気持ちを伝えた。

ほめられて喜ぶかと思ったツクシは、その言葉で何かをひらめき、また真剣な顔になってこう答えたのだった。

「わかりました。今回よりさらに改良して作り上げまあす」

気が付くと傾き始めた日差しの中に、赤とんぼがすいすいと飛んでいた。

予告された日にちは刻一刻と近づいていた。

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