あとがき

 この度は、『共に地獄に落ちてくれたなら。』をご覧いただき、本当にありがとうございました。


いただけた応援、コメント、レビューには、感謝してもしきれません。重ね重ね、本当にありがとうございます。


前作の『私と彼女の『百合』戦争。』に引き続き、習作として筆をとったお話です。


コンセプトはいくつかありますが、特筆すべきは『近未来SFガールズノワール』といったところで、『あまい月とやさしい夜』では可能な限り表現を避けている、『人の生き死に』を描く為に書き始めました。


また、習作としては緊張感あるアクション描写を頑張ってみたかったのですが……難しいものです。


相変わらずダメ出しを始めればキリがないのですが、それでもやはり自分で読みたかった『女子高生×ミリタリー』を書くことが出来たのは楽しめました。


これはもう完璧に趣味で書きました。攻殻機○隊やヨルムン○ンド、やはりリ○リコといった作品が大好きなので、それらの先達たちに倣いたかったのです。


 当物語も、またひと段落というタイミングで完結とさせていただいております。この後に立ちはだかる敵や、透と伶奈の結末まで構想は行なっているのですが、やはり文章の想定量が現在の三倍で収まればいいというれべるになってしまいました。


 なので、また続きを書くことができれば、更新を再開したいとは思います。ただ、あくまで予定は未定。透の太ももを思い出した頃にまた来ていただければ幸いです。


 せっかくなので、それぞれのキャラクターについても触れておこうかと思います。


 まず主人公である透のコンセプトは『女子高生×狙撃手、そして黒猫』。少し捻くれ屋で、でも年頃らしい感情の揺れ動きに懊悩する女の子です。性格も特性もピーキーなキャラクターは、書いていて動かしやすいし楽しいですね。色んな意味で伶奈や周囲に振り回される姿は割と可愛く描けたかなと思います。


 そしてヒロインの伶奈は『お姫様×お人形、そしてわんこ』。透の対になるキャラクターとして、感情表現が弱く、儚く、それでも誰かのそばにいることを望み、自分を探す女の子。こういうキャラクターは暴走させた時に輝くので、皿洗いのエピソードを書いているときは筆がノリました。


 百合としては、対になるふたりが距離を少しずつ縮めていく様を描けたので楽しかったです。最終エピソードでは一応互いを『恋人』と認識することになったのですが、その実はどうなのか、という点は、続きを書くことができればまた描くお話になります。


 次は狂言回しの薫子。コンセプトは『頼れる女性×ダメな大人、そしてアカギツネ』。暗殺者、といえば個人事業主なイメージですが、一人で何もかもをするのは無理があるだろうという現実感の補足、そして透の憧れであり尊敬の対象、主人公とヒロインの導き手として登場させました。かっこいいお姉さん、好きなんです。


 最後はひまりですね。彼女は『きらら×太陽、レッサーパンダ』。透の昼の顔の象徴として存在しており、なので彼女だけこの物語においてゆるふわ四コマ百合漫画のような空気感を漂わせています。実は透に対して淡い恋心を抱いているとか、細かい設定はあるのですが、その辺りもまた続きが出た際のお話になります。


それでは、機会があれば、またお会いできれば幸いです。


『共に地獄に落ちてくれたなら。』を読んでくださり、本当にありがとうございました。



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共に地獄に落ちてくれたなら。 上埜さがり @uenosagari

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