第3話

私の一番の幸せはレイヤと過ごす日々になりました。

私はやはりレイヤの前だと素を見せることができるのです。


レイヤは優しいし、頼りになるし、本当にジョブが【カウンセラー】でよかったな~と思います。


そしてそんなレイヤが一番信用できます。同じ村の出身で長くいる時間が多いというのもあると思いますが……。


私はイサムにまたいつものように弄られました。私だって別に弱いわけじゃないのに。怪我をしない方が普通ならいいのですが、やはり弄られて実力がないみたいに言われると怪我をして欲しいな、と思ってしまいます。


私は悔しさと嫉妬から酒を飲むようになった。所謂ヤケ酒というやつです。聖女だからお酒は呑んじゃいけないでしょ?、そう言われればそうですが別に絶対に呑んではいけないということもないし、バレなきゃ問題はない。

ちなみにお店でヤケ酒するのは恥ずかしいので買ってきたお酒を王城の中で呑むだけなんですけどね。


そんな私でもレイヤは優しく接してくれます。嬉しい。


えへへへへグヘヘヘヘ


気持ち悪い?そんなことは知りません。甘えらるときに甘えておいた方がいいんですよー。レイヤは的確な言葉選びをするよなー。たまに事務みたいな感じになっていやに思えるときもあるけど。

なんかちょっと酔いが回ってきたようですね。おやすみ。



……――……

そうして私は夜の記憶は曖昧にまた勇者たちと行動を共にするのでした。

最近レイヤの目の下にクマだ出てきているから心配です。何かあったんでしょうか。

何かあれば治癒魔法でストレスのケアならできるんだけどな~。


そしていつまで経ってもイサムが苦戦するような敵は現れませんでした。

だからでしょう、イサムの弄りはどんどん酷くなっていき、ついには暴言まで吐いてくるようになりました。


「お前要らなくね?だって今のところ聖女の力を使ったことないし、俺らが怪我なんてするわけないし。」


相手が弱すぎるからって自分が絶対に怪我をしない保証なんてあるのでしょうか。

もし怪我をした時にどうするのか見物ですね。

まぁそんなことは本人の前では言えないんですけど。


そんなことは置いておいて、この職場を辞めたいと思ってしまう自分がいます。成人してから大していい思い出もないですし。

と言ってもこれから何をすればいいのかもわからないし……、うーんまぁ私の力でも知ってもらって評価は変えられるでしょうし今はいいですか。

そう思い込むようにして私は今日もただただ突っ立っているだけで終わる戦闘を眺めるのでした。

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