第11話,一部文書

職分:

響部上級エージェント


職務詳細:

本人の戦闘経験と臨機応変さを鑑みて、主に開発段階での異常オブジェクトを使用しての簡易任務となる。特別隊に編成される際はオールレンジでの戦闘が可能な装備を持たせ、距離の判断は任せている。

新入社員の管理を一部委託されており、初期編隊を考案するメンバーにも所属する。


入社経緯:

事案440によって会社に認知されている且つどこの組織にも所属していない状況の中、戦闘及び精神能力に問題は無いとされ、藤里によってスカウトされた。入社1週間は会社のことを知り、カウンセリングも並行された。


入社からの動き:

入社当初事案440のことやすぐに上級エージェントになったこともあり、一部の響部の人員からは忌避されていたものの、直ぐに今の地位としての働き方を見出した。


実績:

種3種類

子葉5種類

枝1種類

実1種類

落花7種類

これらは特別隊に編成された場合も含む。


性格:

仲間思いではあるものの言葉が厳しく、冷徹であることが多い。人にプライベートは殆ど見せず、どこに行くにも武器を2種類は持っていく。そのせいで一部職員からは「部屋の中は武器で溢れかえっていて座りながら寝ている」と言った頓珍漢な噂すら流れている。

特別隊での行動から統率を重んじており、単独で任務に赴く際にも敵指揮体制に苦言を呈すなどして指揮に関する拘りは強いようだ。

総じて、彼女はとても軍人気質であり未だ完全に会社に溶け込んでいるとは言えない。


能力:

[名前は明かされていない]

効果範囲内にいる選択された対象を段階的に強化、弱化するというもの。対象の上限はそこまで考えなくて良く、一度対象に選択された者は能力を解除するまでは範囲外だとしても影響を受ける。


※反駁の可能性:

現状無いと判断して良い。しかし、再び似たような事案が起きた際には収容室での一時隔離か情報統制などが必要だと思われる。

もし抵抗した際には以下の使用が承認されている。

・スタンガン

・催涙ガス

・閃光弾

・ゴム弾

・簡易結界生成器


※職員との関わり:

既に一部職員とは話を交わす仲になってはいるが、トラウマの要素を含む際には近寄らない。これにあたる職員には既に当職員に近寄らない善処するように資料を送っている。

・外見上「弱い」や「脆い」などの印象を受ける者

・車椅子を用いている職員

・危険思想、自己犠牲精神を少なからず持つこと


※事案440の関係:

[閲覧には許可が必要です]


※職務規制内容:

・休息期間含め事案440に関する地域半径2km以内に近づいてはなりません。

・事案440に関する情報に一切触れてはなりませんし、詮索してはなりません。これらは異常オブジェクトの異常性を用いる手法も含まれます。

・事案440に関する情報を既に知っている者を除いて口外してはなりません。

・生物を戦闘用に育成してはなりません。

・倫理委員会、記録部門への侵入は許可されませんし、それらに所属する職員から情報を聞き出すことは情報漏洩を含め処罰されます。

・3年に一度契約内容を更新する必要があります。

・1年に一度カウンセリングを受ける必要があります。

・他職員に対しての能力の使用を一部制限する必要があります。

・能力によって生成される器官を必ず回収し、研究部門へ提出する或いは完全に消滅させる必要があります。

・提供された武器の使用感や改善点を含めたレポートを任務終了後に提出する必要があります。

・他組織への転職は契約内容に違反するとして処罰されます。


終わりに:

「あの子はここに入ってくるきっかけとなった出来事によって沢山のものを失った。仲間も生きる意味も信念もね。それに代わるようなものを提供するのは無理だけども、ただ、私たちも最大限彼女に寄り添うことだ。会社の職員としても、元一般人としてもね」

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