第7話 声優ラジオの裏側に潜入

 俺は2歳になった。

 もう一人で歩けるし、言葉もしゃべれる。

 朝、俺と綾音はリビングでトーストを食べていた。


「ママー? きょうはぼくどこいくの?」

「今日はママと一緒にお仕事に行くのよ!」

「おしごと?」


 中身は27歳の男だから、2歳児ぽっくしゃべるのが大変だ。

 油断していると、大人のしゃべり方になってしまう。

 某探偵漫画の主人公の苦労がわかるぜ……


「今日のお仕事はね、ラジオよ」

「ら・じ・お? ママ! らじおってなーに?」

「ブンカ放送の【キラキラアニメビート】で、【この最低な世界に花束を】のキャストさんと3期の宣伝を……って、スバルくんにはわかんないよね」

「へえ、ぼくわかんないけど……ママしゅごい!」

 

 知らないフリをするのが辛い。

 推しの出演するラジオは、全部チェックしていた。

 綾音が出る回は、絶対に欠かさず聴いていた。


「しゅごいだなんて……スバルくんに褒められちゃった」


 綾音は俺を抱き上げて、頬にキスした。

 突然のことに、俺は目を丸くする。


「最近、スバルくん全然ママに甘えてくれないね? それにママのことやたら褒めてくれるし……なんだか大人みたいだよ?」

「え? そーかな?」


(うっ……鋭いな)


「もっとママに甘えてほしいなー! ねえ、久しぶりにおっぱい飲む?」


 綾音が俺の顔を胸にぎゅうぎゅう押しつけた。

 柔らかい……!


「ま、ママ! 早くしないと遅れちゃうよ! ラジオに遅刻したら仕事干されちゃうよ!」

「……え?」


 綾音は俺の言葉を聞いて声を失う。

 ヤバい。つい素が出てしまった!


================================

モチベになりますので、フォローと☆をいただければ嬉しいです!


新作です! こちらもよろしくです!


不意打ちNTRを絶対に許さない男が、不意打ちNTRエロゲの竿役に転生した件。ヒロインから離れようとしても、ずっとくっついてきます〜

https://kakuyomu.jp/works/16817330657896634353

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る