第3話

僕らは、校舎へと入った。


昇降口でそれぞれ上履きに履き替える。


といっても、同じクラスなので隣に真実がいるのだが。


まあ、だからいまは手を繋いでいない。


「真実。準備できた?」


「ん」


彼女はそんな返事をした。


僕らは、教室へと向かう。


真実が少し前を歩いてる。


それを見ると周りは僕の事を「ストーカー」と揶揄する。


彼女が、あまり自分を出さないから嫌がって言うと思われているからだろう。


僕としては、周りの目なんて気にしない。


真実から離れたくないんだ。


だって、昔から好きだから。


はは、こんなところがストーカーと言われるのかな。


そのあと、教室に着くと真実は自分の席へと行ってしまった。


僕も、自分の席に座る。


そして、ホームルームが始まるまで机に突っ伏す。


教室で、僕に話しかけてくるクラスメイトはいない。


僕は、嫌われている。


高校生活が始まって3ヶ月。


今日さえ乗り越えれば明日からは長期休みだ。


明日から、やっと夏休みだから。


明日からは何をしようかな。


そして、僕はぼーっと担任の顔を見ながら居眠りをするのだった。

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