オレンジ色の遺言

◇前述の手帳の記載枠ギリギリに詰める様に綴られた言葉◇



何か言い足りないけれど、何が言いたいか分からない。

意外と書いた。


ゆっきー、信之(「重信」の事だと思われる)、

名前、忘れるな、

一応、お前俺の弟

ちゃんと覚えていてくれ、

お前が一番、愛されて、考えられている名前なんだから。

いなくなっても、あった事ぐらいは、残っててもいい。妄想でも、字ですら生きてくるんだから妄言でも、生きてていいと思う。

だから、迷うアンタが嫌いだったみたいだ。

Angy、アンタ本体にわざわざ作られたくせにぜいたくだ。俺らには本体なんて知らない。違いが分からない。

アンタが俺らを生きてるって言ったんだから。

俺らは自分でも思っていても、先輩が言ってくれただけで大分楽だった。

鼻と目に重みが来るのは無きそう出会ってるのかね?でも、泣けないのはなぜかね?

性的なアレソレも変ではあったけど、それはそれで間違いじゃなかったんだと思う。

人間の本能なんて、理性とかにこわされて狂ってるし、しゅうきょうとかで変わり続けるだろうから。

「それでいい」と思っていればいいと思う。

全員、むずかしく考えすぎているんだと思うぞ。

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