第34話

クラスがもし『列』じゃなくて『班』ならね

自然と仲間意識がわいてきて

周りから声掛けてもらえそうだし

声掛けやすいかんじでしょ?

自ら声かけること皆無なあたしたち『B面』気質にとっては

この『自然に』っていうのがすごい重要


『班のみんなでカラオケいこー!』

とかなろうもんなら

『人混みは苦手なの』

とか渋っても

『出た!アユニ特有のネガティブ思考!いいじゃん、いこーよ!』

ってね

ほら

会話生まれる奇跡の展開が『班』という不可抗力によって勃発


学校生活や授業中等など

教室は『列』じゃなくて『班』で

ってな話ばっかりだけどさ

そんな環境作りにも気付かない

大人や先生やNPOには

あたしたち『B面』気質のぼっちの寂しさを孤独を

理解出来るわけがない


時間割のない

フリースクール生を量産したがってる?

大人ウケ抜群の素直な元気な子って需要に当てはまらない

陰キャな生徒にも配慮した

『学校』っていう場におけるきっかけ作りがあったらね

もっとあたしの引き出しも増えてくのだろうし

もっとあたしも年相応のコミュニケーション取れるんだろうシね


『こいつどんな感じなんだ?』

っていう初見の時期なら

あたしのすることなすこと全て

『そういう性格なのね』

ですまされて

周りのクラスメイトからも

そのまま受け入れてもらえるのに

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