第6話

周りを見てたらね

自然にともだちがともだちになってくさまが

目に入る

『ともだちになろう』

『よろしくね』

そんな言葉はなくても

自然に輪が広がる

でもそれってあたし『B面』にとってはこなしがたい

『努力』

なかなかできないこと

普通の人は気軽にできること

あたしには相当の勇気と努力が必要


テレビ番組でよくある

南米の部族が

東京の都会にやってきて

文化の差にあたふたしながら

順応していく

あたしたちが『B面』が

学校で生活していくには

そのくらいのパワーが必要なんだ


背中を押してくれる

理解してくれる

優しく相談に乗ってくれる

おねえさんみたいな存在が身近にいてくれたならな

なんてたまに妄想する


ニート相談所とか

ひきこもり支援センターとか

どうにも大袈裟な名前がついてて

近寄り難い機関じゃなくて

先生と生徒の間の斜めの存在みたいな

そんな人があたしのアドバイザーとして

いつもそばに居てくれる

そんな人がいてくれたなら

あたしも少しは楽になれるのかなと

妄想してみる


『今日も一日頑張ろう』

そんなスタートに経つ前に

クラスメイトが別の人種に見えて

自然に広がるコミュニティに

その活力に

日常生活への活発な威力に

大きな隔たりを感じまくっていて

同じスタートラインに立つことさえ

叶わなかった

怖かった

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