第37話

ニュースで恥ずかしい下着姿を晒して、モウロウとしてた……高山商会の高山博子総長も、黒川社長の制裁にシュンとしている。


黒川社長

「君に請求する金額は3兆6800万な、今までの被害者に返済するからさ。

そして、葉山のレジャーランド建設現場で完成まで働いて貰うよ。男でも一番きつい セメント運びだ。大量なら機械でやるが、少量ずつだから手運びな。フラフラするんじゃないよ!気合いを入れていけ!何か不服はあるか?これだけ皆に迷惑掛けといて……?

あと、私と同居するように。昔の悪い習慣に負けそうになった時は正直に言うんだよ。」


高山博子

「はい、何も文句有りません。皆さんに迷惑をお掛けしたので、罪滅ぼしだと思って精進します。」


この様子に、部下だった鈴木会長と金本社長は違和感を感じた。


〔一体 高山博子総長に何があったんだ?

あんなに俺達にキツく当たっていた総長に心の変化が?〕


黒川社長

「どうだい? 驚いたろう?

刃のように尖ってた博子さんの心をさ、三日三晩 話を聞いて、共に涙して心を解きほぐしたって訳さ……。」


鈴木、金本

「それで、あんなに優しくなったのか。」


黒川

「博子ちゃんは、両親の愛情を殆ど受けずに子供の頃から寂しい思いをしてきたそうだよ。人を信用出来ないし、人を利用してやろうと思って生きてきたらしい。親はおカネさえ与えておけば良いだろうって育ててきたらしいけど、違うんだよね。」

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