第30話

高山商会本部にて


高山博子

「おい!誰か居ねえのか!総長様のお帰りだぞ!」


鈴木会長

「へい!お勤めご苦労様です!」


金本社長

「高山総長!ご機嫌うるわしゅう御座います!」


高山博子総長

「おうおう!チンタラ稼いでんじゃねえぞ! 大きな仕事して、大金をセシメるんだよ!効率悪いねえ!」


鈴木会長

「お父様もお元気でいらっしゃいますか?近頃お見かけしませんが………。」


博子の目がギロリと鈴木を睨んだ。


高山総長

「オマエ、高山商会の跡目を狙ってるのか?

ハッハッハ…………こりゃあ面白れえ!取れるもんなら、取ってみな!俺を出し抜いて、高山商会を乗っ取ってみなよ!どうなるか…………。」


鈴木

「いえ!滅相も有りません!総長を差し置いて跡目など!」


金本社長

「私達は総長に付いていきますので、何とぞ穏便にお計らいください!」


総長

「ハッハッハ…………口では何とでも言えるからねえ。私なんか言葉巧みに投資詐欺をやってるだろ、誰も信用なんかして無いからね。ハッハッハ…………。」


博子は会長室を出る際に一言言った。


「鈴木よ、横須賀の岸壁に身内の誰かの死体が打ち上げられねえようにな……。」


鈴木も金本も震え上がった。


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