第22話 国試前

今日で洋介と国試の勉強するの最後になりそう。昼頃いつものファミレスに集合して追い込み。

ここまで何だかんだで頑張った!!

お互い過去問を本番みたいにしてみる。

交換してマル付けしてせーので結果発表。

2人とも合格!!


「かおり、ちょっと勉強休憩にして願掛けしに行こ〜!」

洋介のバイクの後ろ乗せてくれて学問の神様のとこにお参り。

バイク寒すぎる。2月の京都の夕方は寒い。

手袋しても寒いから洋介のポッケに手を突っ込む。


拝観時間もうすぐ終わるからか、向かう人ほとんどいない。

手繋いで参道歩きながら

「俺、実はここ今日2回目なんや」


「なんで?」


「午前中、学問の神様やからって彼女と来て、お守り買ったんや。

ついでにかおりのもって買ったんはいいんやけど、お参りせんのってどうなん?って思って。

はい、これお守り!

これ持って一緒に拝み倒しに行こ」


「1日2回も違う女と来てこいつなんやねんって神様思ってるやろうな」


「ヤバい、ご利益なくなるかな?」


2人でめちゃくちゃ、拝む。

うちと洋介が国試受かりますように!!


で、またファミレスに戻る。

店員さんがまた来たみたいな顔してる。

あれが神様の反応やって2人で笑う。


日付変わるギリギリくらいまで勉強して家に送ってくれた。

家の前でぎゅーって抱きあって

「がんばれよ」

「洋介も!いつも通りすれば受かるよ!」


離れてじゃあねって言ったけどまた抱き寄せられる。

「洋介…?」


「…」

洋介は黙ったままキスしてまた抱きしめる。

たぶん不安なんやろう。洋介は普通にしたら受かるけど、何かミスしたら危うい感じがあった。国試次第で人生が決まる。


「…ごめん。

大丈夫やとは思うけどやっぱ不安や」


ポフ!と手袋した手で洋介のほっぺを挟む

「洋介は大丈夫!いっぱい勉強したから受かる!いつもみたいにすればいい!自信持って!!」


「そやな!!

じゃ、また自己採点終わったら連絡するな!」





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