第5話 閑話休題① そのころ魔王城では

「ガルル! (魔王様大変です。勇者と名乗る者がふたりも現れました)」 

「それはおどろきだな。リズリー」

「ガルル! (はい。ひとりは女、もうひとりは小僧です)」

「小僧?」

「ガルル! (はい。名前は山田育、他にエルフの女と小さなドラゴンを仲間にしています。それと不思議なことに魔王様と同じ勾玉の首飾りをしていました)」

「実に興味深い。これよりお主には山田育の行動を見届ける任務についてもらう。逐一報告するように」

「ガルル! (御意!)」


 わたしの児童がこの世界に転移してきたのか? 

 もし勇者山田育がわたしの知る児童だった場合、神もついに強行手段にでてきたということになる。となると、もうひとりの女勇者もわたしの知る児童の可能性が高くなるな。益々面白くなってきそうだ!

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魔王となった担任教師のいる異世界で、最弱勇者となった僕とハムスターとの冒険物語 三夜間円 @tukisiroro

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