戦禍の月明かりに龍の鱗は光った

 世界観から、登場人物の性格、話の展開、文体に至るまで、全てが秀逸です。

 均衡を保って織り込まれた比喩表現は的確かつ美しく、章を追うごとに知らず知らず、作品の中に引き込まれてしまいます。

 そして、純真で神秘的な恋の行く末に、誰もが心を奪われることでしょう。私は、読後しばらく、他の事を考えられないほどでした。

 この小説の魅力を表すのに、私の文章力は到底及びません。どうぞ、本文をお読みください。