第38話 リーファ

 孤児院ギルドから離れて、アジェンダさんとは事務局でお金の支払いを終えて、ラポーラは自分の孤児院に戻った。


 

 ラポーラはすぐにリーファさん、のところに行く。リーファは商業の勉強部屋にいた。リーファさんを呼び別室に行き、今日の事を話した。リーファさんは騎士エリアのナイト孤児院の事を聞いてびっくりしていた。


「私はナイト孤児院出身なのでまさかナイト孤児院までもが不正をしていたなんて…」


「もしかしたらリーファさんがいた時はまだ不正とかしてなかったかも知れませんよ。」



 ラポーラは孤児院が不正を始めたのはここ何年かの間からの事だろうと考えている。


「そうなの?なんでわかるの?」


「あくまで私の想像ですよ。このバイス孤児院が悪くなったのが3年前くらいで、その前にリーファさんがいたナイト孤児院は不正とかなかった感じだったんですよね。だから、その間に何かがあったんだと思いますよ。」



 ラポーラは、考えていた一部を話した。リーファさんは時間経過を確認して、納得していた。ラポーラは話を続ける。



「そして、カコー孤児院以外の3つの孤児院は私が買い取って管理者となりました。そこで、しばらくは他の孤児院を立て直すためにバイス孤児院にいない事が多くなると思います。なので、リーファさんにはこのバイス孤児院の管理者代理として頑張って貰いたいと思いますがいかがですか?もちろん任せきりではなくて何でも言ってもらえたらしますし、私からも色々考えますので。」


 リーファはしばらく黙っていたが…


「わかりました。やってみます。ありがとうございます。ラポーラさん。」


 リーファさんは何か気持ちが変わったのか、話し方も変わったようだ。


「そして、孤児院が大丈夫になったらリーファさんの故郷にも行ってみましょうね。」


「ありがとうございます。」


「じゃあ、私は他の用事でカブカさんとリリとナーナに話あるから、リーファさん後はよろしくね。あっ、それか、今からの事とかも管理者代理として必要な事かも知れないから一緒にいこか。」


「はい。」


 一緒に行こうと言われリーファさんは嬉しそうに返事して、ラポーラの後を追っていく。






 

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