第2話

あれから私は恭平の事を意識するようになっていた。


よく見たらこいつ良い奴なのでは・・・?


一緒に買い物にいくと荷物持ってくれたり、朝練がない日は遅刻しないようにって起こしに来てくれる。


顔も整ってるし。ただちょっかいだして来たり、よく男子とふざけてるイメージがあるような・・・。


初見だとあまり良い印象はないかもね


あと、これは幼なじみだから知ってることだけど


恭平は寝顔が可愛いんだ。


ー 恭平への好きが募っていく ー


恭平も同じ気持ちならいいのに・・・。


でもこの関係を崩したくないとすら思う



──────────


そして冒頭に戻る。



恭平の事が気になり出したのは些細な一言だった。


お互い恋人がいた時期もあったが今はどちらもフリーだ。


あまり長くは続かなかったらしい。


高校三年生にもなると進路の事を気にし出す時期だろう。


進学、就職。


私は進学希望だけど地元の大学に行くか、都内の大学に行くか迷ってる。


『・・・将来的な事を考えると・・・、いや、でも・・・。』


「なに一人でブツブツ言ってんの?」


恭平がどこからともなく現れて言った。


『大学を都内にするか地元にするか迷ってるの。』


「都内ねぇ・・・。」


『そういう恭平は?』


「ひみつ~。」


『なによそれ~(笑)』


「いつか教えてやるよ(笑)」

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