タイタン
タイタンとは毎日、人間同士の殺し合い。コロッセオが開かれる。
そして、そんなコロッセオでは対人戦を学ぶことが出来る道場が無数にある。
そこで、少し対人戦の訓練をしようと思う。
そんなコロッセオまで4日かけて到着した。
「すごいな。街中が熱気に包まれているな。街の近くの森に小屋を出しとくか。」
「そうね。静かなところで寝てきたから、それがいいわ。」
「まずはコロッセオに行ってみるか。人が多いし、空からいくか。」
なんとなくで作ったナウシカの個人飛行機みたいなやつを収納袋中から取り出してみんなでそれに乗り、風魔法で空を飛ぶ。
最初に上に飛ばして、後は滑空するだけだが。
コロッセオの天井の上から、コロッセオを見学する。目と耳に身体強化を使うことで、遠くても何が起こっているかわかるようになる。
他にもコロッセオの天井の上から見学してる奴がいたから、距離を置いてみることにした。
「今は、団体戦をやってるらしいな。」
「そうね。あまり参考にならないわね。」
「そうか?次にああいうのに襲われた時に参考になるだろ。」
「確かに、それはそうね。」
「なんか飯食いながら見るか。」
適当に時間を潰して、それから個人戦、パーティー戦を観戦した。
「結構ためになるな。明日も見るか。」
「そうね。戦い方にも色々あるのね。」
俺にもたれかかって寝ている、アリシアとドランを起こして、森の近くの小屋に帰った。
「明日から、道場に行くぞ。もしもの時のために移動結晶を渡しとくけど、ちゃんとやるんだぞ。」
道場で師事するのは自分と同じ系統の師範だ。珍しい属性であればあるほど、強い人に師事すればするほど値段は高くなる。
スキルの対人戦で有効的な戦い方を教えてもらうのだ。
とりあえず、一日目はいい師匠探しだな。ドランの師匠を探すのは時間掛そうだ。
ドランは珍しい光魔法が使えて、竜人特有の高い身体能力があるので、戦い方がかなり独特になる。
とりあえずHして寝た。
翌朝
「一番簡単な、アリシアの師匠探しからだな。」
アリシアは身体強化のパワータイプなのでとりあえず、有名な道場に行けばいいだろ。
「頼もう!!」
身体強化で有名な道場に道場破りに入った。
「なんじゃお前らは?」
たくさんの門下生の奥にいた強そうなジジイが返答した。
「ここの道場に、身体強化と剣術を専門とする師範がいると聞いて、確かめようと思ってな。噂通り強かったら、ここで師事するってことで。」
「その噂と違っていたら?」
「別の道場行けばいいだろ。」
「そうか。それで、戦うのはお前か?」
「違う。こいつだよ。」
アリシアを前に出した。
「女か?」
「そうだが。装備はつけたままでいいよな。」
「いいぞ。私はこれで行かせてもらう。」
ジジイは防具はつけずに剣を取り出した。ただの魔鉄の剣だ。身体強化の属性が付与されてるっぽいが。
「アリシア、頑張れよ。」
「わかってるよ。ご主人様。」
大金を積んで、最高の装備を整えたアリシアが、魔鉄の剣一本に軽くあしらわれていた。スキルレベルが違うとこうなるんだな。
「もういいぞ。アリシア。」
「でも!!」
アリシアは不満そうだが、実力がわかったので問題ない。
「こいつを頼むよ。いくらだ?」
「一月で白金貨1枚じゃな。」
「高すぎだろ。他の奴らもそうなのか?」
「いや、そんなことはない。金額に応じて質の高い訓練を与えているんじゃよ。」
「最高額が白金貨1枚ってことか?」
「そうじゃよ。払える金額じゃろ。お前さんらの稼ぎなら。」
つけてる装備で稼ぎがバレた。
「白金貨一枚払うよ。その代わり、他の師範について教えてくれ。」
このジジイから、俺たちにとっての師範の情報を聞き出し、それぞれの道場で同じように師範を探した。俺はジャンヌと同じ人に師事した。
それから、半年ほど、このコロッセオで訓練した。コロッセオは手札がバレるので出場しなかったが、裏コロッセオという殺しありの闘技場での優勝賞品が収納袋症だったので、参加して優勝した。
修行中、俺たちの装備を奪おうとする奴らが大量発生したので、皆殺しにしといた。良かった移動結晶買い込んでて。
特にアリシアの剣はわかる者が見たらわかるので、絡んでくるやつが強くてめんどくさかったが、ちょうどいい練習台にはなったな。
「さて、もう出発するか。」
「そうね。学べることは学べたし。次はどこに行くの?」
「次は、死の森に行くさ。その道中に大きい盗賊団がいるから、それを壊滅させてからだけど。」
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