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「お前名前は?」


「ドラン」


「ドランは今、何歳だ?」


「7歳。」


「アリシアと同じだな。髪色も同じだし、耳と尻尾も生えてるし。」


「私のは耳じゃなくて角。そこの猫と一緒にしないで。」


「ご主人様、この子殴っていいですか?」


「やめとけ。とにかく家に帰るぞ。話はそれからだ。」


「家?どこよ。」


「森の中だよ。」


 こいつを担いで森の大河の近くの小屋に帰ってきた。


「こんなところに住んでるのね。蒸し暑いのに。」


「氷魔法を使えばいいだろ。使えないなら、いい練習になるぞ。」


「そう。ところでお腹減ったわ。何か食べさせて。」


「その前にお前の能力を話せよ。」


「なんで?」


「俺がお前のご主人様だからだよ。」


「あっそ。レベルは44で得意な魔法は光魔法と回復魔法が得意よ。」


「回復魔法も得意なのか。竜人で回復魔法が得意なんて珍しいな。」


「だから何?悪いの?」


「怒るなよ。どうせ仲間はずれにされてたんだろ。」


「なっ!!別に仲間はずれにされてない!!私があいつらのことを無視してたんだ!!」


「両親とか他の家族は?」


「そんなものはいない。私は一人で生きていける!!」


 こいつ、アリシアに事情が少し似てるな。同じように甘やかしてやろう。


「ドランは今まで頑張ってきたんだな偉い偉い。」


 頭を撫でてやった。


「やめろ!急に撫でるな!!」


 照れてる、照れてる。こいつちょろいな。


「好きな食べ物はなんだ?」


「肉。嫌いなものは野菜。」


「そうか、今から作るからちょっと待っとけよ。」


 こいつに、オークジェネラル丼を食わせてやった。バクバク食ってた。それから一緒に風呂に入って、一緒の布団で寝た。


 翌日


「お前のレベルを上げて、体を大きくしてもらうぞ。お前専用の装備はそれからだな。」


「そんなのなくても私は強いわよ。」


「じゃあ、アリシアと戦ってみろ。装備抜きでな。あいつはお前と同い年だぞ。」


「いいわよ。」


 普通にドランが負けた。泣いちゃった。慰めてあげた。


「頭撫でるな〜」


 泣きながら抵抗するが、こいつが泣き止むまで頭を撫でてやった。



「とにかくレベル上げでいいな。」


「いいわよ。強くなるためよ。」


 いつもの大河にスノウが氷魔法で水中の魔物達を虐殺していってドランのレベルを上げた。

 それなりの装備をこいつに装備させて、森の奥に同行させた。こいつにはとにかく自分の身を守ることだけを考えさせた。

 1月で、10cmもお大きくなったので防具はまだだが、こいつ専用の光魔法が付与された良質なミスリルの槍状の杖を与えた。

 一月で、ドランの俺たちに対する態度はかなり軟化した。一緒に料理したり、お風呂入ったり、布団で寝たり、こいつは家族に飢えてたんだろうな。


「ドラン本当にいいのか?もうちょと後でもいいんだぞ。」


「アリジアが私ぐらいの体の時に初めてを無くしたんでしょ。それに仲間はずれは嫌だから。」


「分かったよ。最初は痛いから、この薬を飲めよ。痛みが和らいぐ。」


「うん。優しくしてねジン。」


「分かったよ。」


 この日から、ドランも含めて5人でHし始めた。


 それから3月でドランは身長172cm胸はEカップと大人の体に成長した。

 こいつの成長は無茶苦茶早かった。4月で20cmぐらいデカくなった。

 ドランはあらゆるところがアリシアに似た。こいつに専用の防具も用意した。


「スノウお姉ちゃん〜キスして〜」


 ドランは隙あらば、アリシア以外に甘える。ここはアリシアと少し違う。

 アリシアは恥ずかしがってできないから。


 〜いいよ、ドランちゃん〜


「スノウお姉ちゃん可愛い〜いつか私が喉を治してあげるからね〜。」


 〜ありがとうね。ドランちゃん。〜


「いいよ。スノウお姉ちゃんのこと大好きだから。」


光魔法は素質あるものしかスキルを覚えることができない。

光魔法は攻撃も防御もできるバランスのいい魔法で、最も優れた点は魔法の効率だ。低い魔力で高出力の攻撃と防御を繰り出せる。それに、アンデッドやレイス系の魔物に光魔法は特攻である。

ドランは竜人なので身体能力が高いので、俺たちのパーティーでは前衛を任せている。


そうして、森の奥を探索して、8月後


名前 ジン


職業 なし


レベル 147


スキル 魔力操作5 魔力感知5 魔力回復5 火魔法4 風魔法5 水魔法4 

土魔法 3 回復魔法4 補助魔法4

身体強化5 物質強化4 

体力回復4 弓術5 剣術4

状態異常5

気配察知5 気配隠蔽5

並列思考4


俺とスノウは明日で10歳になり職業を得る。

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