終着駅を知っているか

終着駅を知っているか

もう　立ち止まっていいだろう

これ以上　歩くことに意味はあるのか

前に進むことは怖いから

いまのままが楽でいい

夢も　希望も　展望も

みんな失ってしまったようだ

のらりくらりと生きてきた

ツケを払うのはいつだろう？

いずれ　やって来る

何かに怯えている

考えたくないから

空想に逃げ込んだ

楽しかったことも

嬉しかったことも

そのうち　擦り切れてしまった

やるべきことすら

わからなくなって

大事なものも見失った

自分が何者なのか

次第に忘れていく

そんなぼくに　あなたは

手を差し伸べてくれる

終着駅は始発駅

遠い昔に　どこかで聴いた言葉

ふと　頭の中でよみがえる

やる気をくれる

言葉だったはず

あなたの手をとって

ぼくは再び前へと進む

立ち止まるのは

もう　終わり

新しい目的地へ　歩き出す

何度　立ち止まったって

再び歩き出せば　いいさ

でも　いまだけは

死に物狂いで歩くのだ

このやる気を絶やさぬように

このあなたの手を放さぬように