第23話
呪文研究者の夜は遅い……。
「あっ、アレスくん。お店に来てくれたの久しぶりじゃない?」
「ちょっと学園に行き始めてね。それでちょっと忙しくて来れてなかったわ」
「えー。今更アレスくんが学園に通って何か意味があるの?」
「……いや、僕の人見知りもなんとかしなきゃじゃん」
「あー」
リスタと晩飯を終え、お風呂に入った後。
僕はこの王国にある高級娼館へとやってきていた……金があるので好きなだけ高級娼婦を抱くことが出来る。
女の子を一年間買うだけのお金もあるので、他の男に触らせず、自分の者だけにすることも可能だ。
金銭と言う一点で僕に敵う者もなかなかいない。
「にしても今日のお客さんがアレス君で良かったよ!」
「そう?好感度が高いのであれば嬉しいよ」
「好感度が高いに決まっているじゃん!たまにドキツイ性癖の特殊プレイすることもあるけど、基本的には私たちも気持ちよくなれるような優しく独りよがりじゃない行為だし、アレス君は小さくて可愛い美形だからね!なんか私たちよりもいい匂いしているし!普通にアレス君本体の匂いが信じられないくらい気持ちいい匂い!これで好感度が低い理由がないよね!」
「それに加えて僕は金持ちで羽振りも良いしね!」
「うんー!そこが一番デカい!変に偉そうでも、説教臭くもないのにいっぱいチップくれるからね!」
「……そこは嘘でもお金以外が一番って言っても良いんだよ?」
「いやぁー、でもそこが一番だからなー。やっぱり。ということでこんな好感度の高い女の子を貴方の専属の女の子にするのはいかが?私の中に別の男のが入る嫌でしょ?」
「いや、君は僕の中で独占する枠の女の子じゃないから」
「……私、毎回そう言われても誰からも独占させたことないんだよね」
「え?何それ可哀想……一年くらい独占しよか?」
「マジー!?お願ーい!さすがはアレス君!おっ金持ちー!」
「まぁね……自分で国作ろうかな?って考えるくらいには金持ちだよ。僕は」
「……もし作ったら必ず私をそこに攫ってね?」
「うん。良いよー」
「ふふふ。言質は取ったよ……さ!しよっか!久しぶりだし、溜まっているでしょ?」
「まぁーね」
「ふふふ。アレス君のお願いなら何でも聞いちゃうんだから!どんなプレイも受け入れるよ?」
「今日はノーマルな気分だなぁ」
「じゃあ、存分に付き合いたてのカップルのようにイチャイチャしながらしよ!」
僕は娼婦の大人な明るいお姉さんと共にふかふかの大きなベッドへと体を倒した。
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