あとがき


 この作品を執筆するうえで心掛けていたのは、いかに運命っぽくないものを運命と言わせるかでした。


 バレーボールもう〇こも運命といえば運命かもしれないけれど、運命とは言わないですよね…。


 里運にとっての運命は蒼太と出会った日です。それから彼女は「運命だよ!」といって笑わせようとしていました。


「運命だよ!」といっていたのは、彼女の気まぐれもありますが、運を切りたくなかったからです。


 2話で運を切らないでといっていましたが、彼女にとって蒼太との日常を切りたくなかったんです。


 そのための仮の運命をどう組み込めばいいのか。本当に運命っぽく思ってもらえるかを毎日のように考えていました。


 だからこその仮の運命を見せる1話だったんですが、う○こはやりすぎましたね…。私が読んだら、これはないだろって思っちゃう気がします。


 さて、ちょっと話は変わっちゃいますが、この物語には祐介という昔馴染みが登場します。


 その少年、実は前作『同じ電車に乗る少女に気づいてもらいたい!』で登場しています。主人公です。


 爆発したボールがありましたよね。里運が運命ボールといっていたあのボールです。


 なぜ破裂したのか――は『同じ電車』を読んでいただけたら分かると思います。

 これ、蒼太が知らないだけで結構な運命なんですよ?


 前作の宣伝をしちゃってごめんなさい! でも良かったら読んでみて頂けると嬉しいです。


 話しを戻しますが、里運と蒼太の運命なラブコメは完結になります。彼らの日常はこれからも続いていくと思います。これまで2人を見守って下さって、読んでくださって、本当にありがとうございました。

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運命少女は今日も尊い! 結城瑠生 @riru

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