乙女ゲー主人公をかばって死ぬモブに転生。死にたくないので強くなる。

第13話 私より、よっぽどチートじゃないか……

こ、これはなんだ？

【叡智の呪い】？

《【叡智の呪い】とは、感情が希薄になる代わりに固有術式〈叡智〉が付与される呪いです》

妖精（AI）がそう言う。

……そういえば。

乙女ゲーム内の丸眼鏡ルートでは、呪いのせいで感情が希薄で、気弱を演じているだけの丸眼鏡をヒロインが治すとかいうストーリーだった気がする……。

まあ、私には関係ないが。

……というか、妖精（AI）。丸眼鏡がいるのに出てきて大丈夫なのか？

《〈隠遁〉の術式を発動していますので、何ら問題ありません》

な、なるほど。そうか。

なんか、私より妖精（AI）のほうがよっぽどチートでは？

……悲しくなるから考えないでおこう。

まあいい。そこは置いといて。

固有術式【叡智】ってなんだ？

《固有術式〈叡智〉とは、主様（マスター）でいうところの制限のない『鑑定』スキルみたいなものです》

なるほど。三大チートスキルの一つであられる『鑑定』様ですか。

しかも制限がないんだろ？　私の鑑定モドキでも制限があるというのに……。

丸眼鏡のくせに私よりチートじゃないか……ッ！！

《そんなことありませんよ、主様（マスター）。主様（マスター）には【情報】とかいうとんでもチート魔力属性があるじゃないですか。その属性が使えれば、制限のない『鑑定』はもちろん、鑑定で得た情報の操作なんてのもできますよ》

――なにっ？！　それは本当か！？

よし、これからは情報の魔術と魔法を鍛えて行こう、そうしよう。

それはさておき。

さて……叡智の呪い（コレ）、どうしようか？

私は赤の他人を助ける正義のヒーローじゃないが、叡智の固有術式……コレは欲しい。

なあ、妖精（AI）。コレを私に移すことはできるか？

《可能です》

じゃあ、この「感情が希薄になる」というデメリットを消すことは？

《魔術と魔法を鍛えればいずれ可能になるでしょう》

じゃあ、魔術と魔法の鍛錬……いっちょ頑張りますか！

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少し修正しました。

内容に変化はありません。

あ、あと、いつのまにか2000pv達成してました。

読んでくださった読者の皆様、ありがとうございます！