第8話 魔力暴走をおこしちゃお☆ 1



 すみません。更新遅くなりました。少しいろいろと忙しくて……


5/25 誤字修正


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「――というわけで、よろしくヴィオラ嬢。私のことは先生と呼んでくれ」


 魔力適性検査から数日後。

 ……あの後私は、強制的にレイク=ライナー氏に魔術を教わることになった。


 まあレイク=ライナー氏が教えられることは風魔術と音魔術だけなのだが。


「早速、魔術のことから説明を始めるぞ。魔術とは――」


 どちゃくそ話が長かったので話をまとめると


・魔術とは魔力と術式を用いて行うもの

・魔力の最大量は基本的に増えることはない

・それぞれの魔術には特性がある(ちなみに風魔術の特性は不可視)


 ……たったこれだけの説明で、話を長くするってある意味才能だと思う。うん。


 そしてついに出たな。魔力の最大量を増やすことについて。

 増えることはないってことは、裏を返せば例外があるってことだよな。


「先生、魔力の最大量は基本的に増えることはない……って言ってましたけど、『基本的』にってことは例外があるんですよね?」

「……ああ。だけど狙ってやれるもんでもないし、もしできたとしてもおすすめしないぞ」

「……そうなんですか。でも一応聞いておきたいです」

「そうか。なら説明してやろう」


 またまた話が長かったのでまとめると


・魔力の最大量が増えることは基本的にはないが、例外がある

・その例外というのが魔力暴走から生還すること


 魔力暴走というのは

器の限界を超え、魔力の素【魔素】を体内に取り入れることで起こる魔力の暴走

そこから生還できれば、魔力をためる魔心臓が大きくなり強度が強化され、魔力の最大量が増える


 ……のだとか。

 うーん、つまり魔力の最大量を増やすには〝魔力暴走〟というのをおこさなければならないのか。

 魔力暴走を意図的におこせるかどうかは妖精AIにきいてみ――


《可能です》


 ――だそうだ。


「本当に危険だから意図的に魔力暴走をおこそうとか考えるなよ」

 レイク=ライナー氏が私の顔を見て心配そうに言う。

「ええ、やるわけありませんとも」






 ――授業後


 というわけで早速魔力暴走を意図的におこそうと思う。

 ええ?さっきやらないって言った?

 そんなのだれが信じるというのだ。嘘に決まっているだろう。

 妖精AIも危険はないと言うし。


《問題ないです》


 ほらね?

 だから絶対大丈夫なのだ。


 よし、魔力暴走を始めよう。

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