第9話 魔力暴走をおこしちゃお☆ 2


※魔心臓から 魔力回路 まで動かしてみたりとしたが~

        →魔血管(魔力回路)

に直しました


――――――――――――――




妖精AIに魔力暴走のおこす方法を聞くとこんな答えが返ってきた。


『魔力暴走は、心臓と重なるようにして存在する魔心臓に器の限界を超える量の魔素をため込み、その魔力の制御を放棄するとおこせる』


つまりは、周囲の魔素をバカみたいな量の体内に取り込み、制御を放棄することでおこせるということだ。


というわけで早速やってみよう。


まず体内の魔力を感じてみる。

 

魔力をためる魔心臓は心臓に重なって存在しているらしいから、心臓のところに何か感じないか、瞑想しながら確認する。


――……あった。

心臓のところに、なにか暖かい……ろうそくに灯った火のようなものを感じる。

……はへー、これが魔力か。


《魔力はイメージがすべてです。その魔力が燃え上がるようなイメージをしてください》


妖精AIの指示通り、なんとなくその魔力の火が燃え上がるイメージをすると、心臓の部分が暖かくなった……気がした。


えっと……これ、だけ?


――正直、そのしょぼさに落胆した。


暖かくなった気がしたとは言ったが、それもなんとなくだ、なんとなく。

さっきと比べれば、暖かくなってないこともない……というくらいだ。


ほかにもぐねぐねと魔力を動かしてみたり、魔心臓から魔血管(魔力回路)まで動かしてみたりとしたが、結果は変わらず。

相変わらずのしょぼい結果だった。


……まあ、だが仕方ないのだろう。

私の魔力は少ないのだから。だから魔力暴走をおこそうとしているのだし。


よし、次のステップに進もう。

魔力が少ないことは、今は関係ないのだ! 関係ないのだ……




妖精AIのサポートを受けつつ、私は次々とステップをクリアしていった。


……そして最後のステージ。


――魔力暴走の時間だ!!


あ、れ……ちょっと待て。



 ……どうやって魔素を体内に取り込むんだ?

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