夢見の話

 小さい頃から睡眠時、夢をよく見る。今でも覚えているのが5~6歳に見た夢。


「夜に、自宅近くに近所の人たちが集まって井戸端会議をしている。ワタシが夜空を見上げると、縦3つ横3つ、計9つの光る天体があった。「あれ何?」と聞くが答えてくれないし、見ようともしない。ただ、一人で見つめていた」


 というくらい、夢の記憶が残りすぎる。ただ、これが毎回ってわけではなく、いかにも"The 夢っ!"というのがほとんど。

 しかしね、毎日夢見で疲れて朝起きるので、睡眠で疲労が取れる感じがあまりない。余程、休日昼寝の30分が脳がスッキリした感じがある。

 以前、あまりにも夢を見すぎるので、頭おかしいのかと思い、診察受けるべきかと考えたんだけど、何科に行っていいものやら分からず、様子見ることにしたことがある。眠れないわけではなく、夜中に起きても、また眠れる。寝ているのに、部屋を徘徊することもないし、暴れない。昼間に急に睡魔に襲われ倒れるわけでもない。ただ、夢を見て、変に記憶に残りすぎるだけ。


 最近でこそ減った夢が、現実で会ったことない「夢にだけ出てくる女性」がいて、夢内で会話して、食事もするし口論になったこともある。現実で自然災害にあい大変だった時、避難所から自宅に戻って寝た時には「無事で良かった」とお互いに喜んだこともあった。


 こういう事を覚えていると、やっぱりワタシの脳内おかしいのか?と考えてしまう。「理想の相手を思い浮かべているのでは?」と言われたこともあるが、明晰夢ではないし、器用に理想の相手を出せるのなら、知人や有名人を夢内に登場させ、ワイワイ騒ぐことの方が容易いはず。でも、狙って出来ない。


 また、ここ1~2年で繰り返していた夢の話。


「見知らぬ場所にいる。片側6車線ある大通りがあって、その隣に何本もある商店街の通りがあり、その奥には飲み屋街が同規模で存在している。道に迷い、裏路地に入ろうとすると『そっちは危険だから行ってはいけない』と誘導され、また大通りに出た」


 この大きな繁華街は何度も訪れ、喫茶店でお茶したり、服屋で買い物もしている。

 また別の日にこの街に来ており、線路沿いを歩いていくと、別のオフィス街があり、駅前のカラオケ店で絶叫して歌っていた。

 さらに別の日、離れたバスターミナル周辺を散策した後、バスに乗り、繁華街近くで降りて、旧市街と呼ばれる、繁華街が出来る前に賑わっていた通りを歩き、デパート内で買い物をしていた。


 また訪れた時には、ワタシは立ち飲み屋を運営していた。火を使う許可が下りなかったので、電子レンジや電気調理器を使って簡単なつまみを作って出し、お客さんと会話をしている。そこに、「夢にだけ出てくる女性」がやってきて、また話し込んでいた。


 ホント、何だこれ?という夢見の記憶。この繁華街の話を知人にしたところ「大阪か名古屋っぽい」と言われたが、名古屋は行ったことがなく、大阪も半日程度うろうろしたことがあるくらいで、強い記憶が残ってない。テレビ等映像の記憶にしては、そんな街歩きを詳細に放送してないので、路線のつながり等が鮮明に見えるかな?と。ネットでストリートビューや地図を見る趣味はないので、尚更いつの記憶?と疑問しかない。


 あまりにも細かく夢見の記憶が残った場合、夢診断でも当てはまらないので参考にならず。

 で、大体「所詮、夢でしょ」と会話が終わらせられる。しかし、違う見解をいう方がいた。


「あ~、それね、別次元に行ってるんだよ。別次元で生活しているから、こっちに戻ってきた時に休めてないから疲れたまんまなんだよ」


 そういう解釈があるのかって思った。この話をされた方は、霊視できる家系の方で誰でもこの手の話をされるわけでもなく、仕事としても別の本職をされてる。ワタシが困っている状況ゆえ答えてくれた。


 こういう話をすると危ないこともある。

 あくまでネット検索での話だけど「幽体離脱や体外離脱から明晰夢をさらにコントロールしよう」という情報商材な物が、かなり引っかかる。信用できるかどうかもあるけど、こちらが聞きたい情報を出してくれるのかそれが疑問。

 いろいろと聞くホンモノの方は、騒いで欲しくないので極力仕事にしていない。見返りも求めてない。「この人、大変そうだな~」という時にだけ、お伝えする役目を果たされるそうな。


 で、ワタシの夢見の話。何年経っても状況変わらず、夢見で疲労。でも、現在の接客サービス業になってから夢の記憶は余計に残るようになった。期間とすれば、ここ14~5年。余談として、飲酒量によって変化はない。夢見はどうやっても起こる。昼寝ですら、強烈な夢見がある。

 以前、約束の時間まで間隔があって、ウトウトと寝てしまった。そういう時にあった現象。


「起きて!」


 と、夢の中で顔の間近で女性に叫ばれる。誰だか知らない、近すぎて顔が分からない。時計を見るとギリギリ間に合う時間だった。


 夢見の研究をしたいと思って、夢日記用手帳を枕元に置いたことがある。そうなると、意識し過ぎて眠りが極端に浅くなる。なので、夜中・明け方に見た夢を当日夕方でも覚えていたら記録に残すようにしている。何なんだろうね、これ。ネット検索でも、夢診断・夢占いは表示されるものの夢見内容が具体的過ぎて当てはまらない。明晰夢ではないのかと言われると、夢内をコントロールは出来ない。あくまで、夢見を

体験している感じ。


 まだまだ、睡眠時の夢で活動し疲労することは続くのだろう。

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不思議な話 まるま堂本舗 @marumadou_honpo

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