最終回
時は流れて…
3月16日の昼過ぎであった。
またところ変わって、
家の大広間に、佐々岡夫妻と
話を聞いた
「延期…
「それじゃあ、いつになったら挙げるのよ?」
「ですから、
「
「調整しますわよ…だけど…
「
「
「
「おとといの夜…家の廊下で…転倒したのです…」
「それで?」
「きのう…病院に入院しました…」
「入院…」
「
「
もりみは、ものすごくつらい表情で
「今朝方、
「それだったら仕方ないわね…今回は、相手方の家の都合が悪いので挙式披露宴どころではないから…中止にした方がいいわよ…」
「話しかわるけど、
「えっ?」
「
「どうするつもりって…」
「
もりみは、ものすごく困った声で
「今はそれどころじゃなくなったのです。」
「どうして?」
「
「テンキン…」
「来月付けで、東京にある本店勤務を命ぜらたのです…」
「東京にテンキンするのね。」
「はい。」
「他に方法はないの?」
「ないわよ…テンキンを拒否したらやめなければならないのよ!!」
「困ったわね…」
「そういうことで…いろいろとゴメイワクをおかけしてもうしわけございませんでした。」
もりみは、ものすごくつらい表情で佐々岡夫妻に頭を下げた。
これにより、
時は、深夜11時過ぎであった。
またところ変わって、山陽自動車道の
ラブホの部屋の中にある浴室に
ふたりは、抱き合った状態でお湯につかっていた。
「ん、ん、ん、ん、ん、ん…」
「ん、ん、ん、ん、ん、ん…」
抱き合った状態でお湯につかっているふたりは、はげしく舌を求めあった。
「マリア。」
「
「後悔しない?」
「してない…」
「マリア。」
「ああ、
「愛してる…」
「ああ…マリアも…好きよ…」
「サイコンしよう。」
「
「マリア。」
「ほしい…
ふたりは、再び舌を求めあった。
それから数分後であった。
「ああ…
「ああ…
そして、
その後、ふたりはより激しい声をあげながら求めあった。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
ふたりの激しい叫び声が浴室に響き渡った。
「マリア!!」
「
「マリア!!」
「
「オレの赤ちゃんを産んでくれ!!マリア!!」
「
「マリア!!」
「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!マリア!!壊れちゃう!!」
「マリア!!一緒に地獄へ
「
「マリア!!愛してる!!愛してる!!」
「
「マリア!!」
「
「マリア!!」
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
(ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!!)
ふたりは、激しく求めあった末にお湯の中に沈んだ。
同時に、ふたりは息絶えた。
翌日の正午過ぎであった。
ホテルの室内に山口県警の捜査員たち100人がいた。
室内では、捜査員たちによる現場検証が行われていた。
浴槽の中に沈んだふたりは、抱き合った状態で引き上げられたあと抱き合った状態で警察署の霊安室に安置された。
その日の夕方頃であった。
霊安室に
つづいて、マリアの夫が霊安室に入った。
捜査員のひとりがシーツをめくった。
この時、
しかも…
それを見たマリアの夫がワーッと叫びながら
「ふざけるな!!ぶっ殺してやる!!」
「落ち着きなさい!!」
この時、数人の捜査員たちがマリアの夫を止めた。
それからまた数日後であった。
ところ変わって、JR広島駅の上りの新幹線ホームにて…
この時、
「ひとりで大丈夫?」
「大丈夫です。」
「
「いえ…もう…いいのです…うちは…生まれた時から…女のしあわせを得る資格がなかったのです…この先…新しい恋を始めることも…サイコンすることも…頭にはありません…女ひとりで生きて行く方が気楽でいいから…女のしあわせは…いりません…うち…もう行きます。」
しばらくして、上りの新幹線のぞみがプラットホームに入った。
それから2分後に、
【完】
私のしあわせな結婚 佐伯達男 @cfzf5698xp
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