第19話
そしてまた時は流れて…
2026年1月30日の夕方6時半頃であった。
(パラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラ…ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…)
この時、呉市内にものすごく冷たいみぞれが降っていた。
場所は、
テーブルの上には、
この日は、
その日に
前年(2025年)のこの日、
前年の今ごろは、ふたりで結婚記念日を祝うことができた…
しかし…
今年は…
祝うことができないと思う…
あなた…
どうしたのよ…
おそくなるなら、電話してよ…
アタシ…
心細い…
夕方6時55分頃であった。
「あなた、お帰りなさい。」
「それだったら、ごはんを食べてからにしたら?」
「話をさえぎるな!!」
「あなた!!きょうはなんの日か分かってるの?」
「そんなことよりも重要な話があるのだよ!!」
「だったら、ごはんを食べてからにしてよ!!」
「やかましい!!オドレはオレに話をするなと言いたいのか!?」
「そんなことは言うてないわよ!!」
「だったら話をさせてくれ!!」
「分かってるわよ!!だけど、お腹がすいた状態では話ができないからごはんを食べたらと言うたのよ!!」
「ふざけるな!!これは一体なんや!!だれがこんな豪華な料理を作れと言うた!?」
「きょうはあなたとアタシの結婚記念日だからごちそうを作って待っていたのよ!!」
「それどころじゃないんだよ!!」
「だったらごはんだけでも食べてよ…いたい!!」
(パチーン!!)
思い切りブチ切れた
「なんでアタシをたたくのよ!?」
「オドレがオレの言葉をさえぎったから叩いた!!」
「アタシはごはんを食べてと言うた…」
(ガツーン!!)
思い切りブチ切れた
「ふざけるな!!オレは、オドレと結婚して大失敗した!!」
「ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…ひどい…ひどい…」
「ひどいのはオドレの方だ!!」
「アタシは、一生懸命になってあなたのためにつくしたのよ!!」
「ふざけるな!!こんなことになるのであれば、結婚なんかしない方がよかった!!…お給料が自由に使えない!!…休日に遊びに行けない!!…だから大失敗した!!」
「あなた!!」
「そのあげくに、JAからヒジョーなツーコクを受けた!!オレはハメツだ!!ワーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
(ガシャーン!!ガシャーン!!ガシャーン!!ガシャーン!!)
頭がサクラン状態におちいった
(ガチャーン!!ガチャーン!!ギャー!!)
その後、
部屋の片すみで震えている
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