概要
無限の場所って?おっさんと僕との間に流れる、「無限」の時間のお話。
最悪だ。赤点のテストを海の中に放り去ろうとした「僕」は、釣具を肩にかけたおっさんに止められる。口ばかり達者なおっさんに、イライラを隠せない僕。ついてない日の、ついてない出会いのはず、だったのだが_?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!なんでもなくてこの上ない、一期一会
赤点だったテスト用紙を海へ捨ててやろうとした中学生の“僕”は、それをする直前、釣り師のおっさんに止められる。そこからなんとなく話をする間柄になって、“僕”はおっさんが働いている飲食店が父の勤務先だと知った。それだけのことだったはずなのに、“僕”はその父から唐突に引っ越しすることを告げられて……
つまらないことをきっかけに中学生と社会人が友情にも届かない交流をして、別れる。それだけのお話なのですが、故にこその叙情が匂い立って、ほろっとしてしまうのですよ
“僕”にとっておっさんという人は異分子で、非日常の存在です。ある意味、初めて邂逅した「身近じゃない大人」なのですね。だからどう付き合…続きを読む