結託

夜が落ちてくる場所に

レジャーシートを敷いて

僕達は待っている

日中

その心一杯に育てておいた

愛が瞬間冷凍されるのを

体の中を腐食していく

心地良い熱を

食い止めるにはどうすればいいだろう

好きなものを見つけるたびに

すぐに手に入らないもどかしさを身体に潜らせて

くすぐったさを覚える

そんな風に寂しさを追い出す

僕も君も

同じ作業をする者だから

もう十分機能し切った

ただのつめたい皮膚同士で

結託をすれば

なんだか焦ったくなり

夜は言葉がたくさんうまれる

その中から

僕にぴったり当てはまる凶器を

一緒に選んでくれたらいいのに

夜が落ちてくる場所に

レジャーシートを敷いて

遠い場所からやってきた

光が天球で怪我をするのを眺める

そうやって時間を

自分の中に戻したり

外へ放流したりする

感覚を合わせていく

そうすればまた

何事もなかったかのように

僕らは自分ごととして

朝を育てられる

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