朝刊

新鮮な朝がくしゃくしゃにならないように

ちぎったり貼ったり

体の奥で響きすぎるのを

こうして抑えているの

斉唱を

ペットボトルの中で転がる光に浸して

どうか分散していくようにとお願いする

細やかな緊縮を

至るところに掛け違えて

まるで臓器や指先に至るまで

恋をしているみたいだった

私の薄いまぶたが

遠くからノックする光でうるおうとき

作りたての天気に

重心が魅せられてしまって

寝相を打ったため

今日もまた一からやり直し

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る