エピローグ

――人類と地球の未来は、人類と地球の過去――


「イスタの瞳が赤色だ……しかも、真っ赤だ……エリオットに知らせないと!」

リゲルは、首にかけていたイスタを

手に取って、話しかけた。

「ハッブル、僕のところに、今すぐに来てくれる?」

「いいよ。運ぶ人が見つかったの?」

「うん、見つかった」

少し離れた場所で、捜索活動をしていた

ハッブルが、リゲルのところへやって来た。

リゲルは、大量のプラスチックのゴミで

できた丘に埋もれていた、窓ガラスが割れたポップンマヨストアの配送トラックの前に

倒れていた青年を見ながら、

「レイラインに直接、引き渡して欲しい」

とハッブルに頼んだ。

「分かった、任せて」

ハッブルは、斜めがけしていた小さな鞄からヴィグラを出して、

青年に向かって、吹いた。



THE HUMAN LEVEL~人類と地球の過去編「クレイと秘密都市」~に続く。。。


○次回の予告○

小説に出てくる宇宙関連用語

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