第18話

過去編  沖奈視点


 私はずっと誰とも話さない人だった。


 でも本当は話をしたい。


 私はクラスで話すシミュレーションをしていた。


 そして、


 「ご・・・ごめんね。」


「 うわぁ・・・!!!」


そして、私は殴ってしまった。


 「ご・・・ごめんさない」


「良いんだよ!それより今話せたね!!」


「えっ??」


「実は俺、今までこうやって練習をしていたこと知ってたんだ。」


「・・・嘘」


「だから、もしこの場面を見られたら恥ずかしくなって勢いで話せるかもと思ったけど、成功したね」


「いやだ、恥ずかしい、はずかしいよ!!」


私はさらに叩いてしまった。


 「あっごめんなさい!!」


 「いいよ、いいよ!それよりさ、本当はゲームアニメ好きなんだってね」


「・・・本当に完璧に聞かれてたじゃん」


「しかもあのよう


「あっあったうま」


俺はまた連続ビンタをお見舞いされる。


 「あ、ごめんなさい。」


「まさに、アニメのお決まりのようなツッコミと照れかた、素晴らしい」


私は変な人と初めての会話を成功させたなと思った。


ーーーーーーーー

 それから、彼は私に積極的にアニメの話をしてくれるようになった。


 彼もアニメが好きみたいだったようで、私の初めてのと・・・友達が彼で良かったと思っている。


 「ねぇ、前やってたら一人芝居だけどさ」


「・・・っ!!」


前の時のようにビンタをする


 「懐かしい、でも痛い」


「あっ、ごめんなさい。でもその話題は」


「俺はね、あの話を聞いてて面白いと思ってたんだ。」

 

 「えっ」


「ほら、たまに友達で語るんじゃなくて日常劇みたいにしてたでしょ」


「・・・っ!!」

また叩いてしまった。


 「で、それをさ、動画にしてみない?」


「えっ??」

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