第17話

俺は薪ノ宮さんを家まで送っている。どうやら本当に家が近いようだ。


 「ねぇ、夢くんは日曜日はいつも何をしているの。」


「、、、それはちょっと言えない。」

嘘こくとは言え、彼女にずっと好きだった女の子の元に何度も行ってるとは


「そっか、、、、彼女にも言えないか」

薪ノ宮さんは少し棘を感じるような言い方をする。


「うん、ごめんね。」


「いや、全然いいよ!一つや二つくらい、隠したい、、、、、、ことあるもんね。」

薪ノ宮さんは辛い顔をした。きっと嘘こくのことで負い目を感じているのだろう。



そして、家に着いた。

 「ここまで、家まで送ってくれてありがとう」


「これくらいは彼氏だから当然だよ。」


 「、、、ふふ、、、そうだよね。」


「うん、もちろん」


「じゃあまたね、」


「うん、またね。」


「あ、夢くん最後に、、、スゥー」

  大きく息を吸い、呼吸を整えている。

 「私はそんな優しいところが好きになったんだよ。」

返事をする前に家に入って行った。


 

ーーーーーーーーーーー

薪ノ宮視点


 「あーー!思わず言っちゃった。」

告白した時より緊張した。


 やばい、体が落ち着かない。枕には悪いけどサンドバッグになって貰っている。


 恥ずかしい、、、恥ずかしい。


 

 それもだけど、明日の夢くんが何をしているかがとっても気になる。私に言えないようなことを知ってるってこと?

 

 そして、今日は明日になるまで、夢くんとトークし、来週は一緒にお出掛けすることに決めた。


 夢くん、かきのんに上田ちゃんライバルが強い。


 

 私は昔の光景を思い出す。

 好きとは全くの反対の気持ちを向けていた時。

 

 夢くんは、大切な人を失った。上田ちゃんのことを思い出す。

 きっとその後にも何かあったんだ。  


 それで私か、、、

  

 

 

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