第16話

薪ノ宮視点


 「先輩に彼女なんて認めない、、、絶対認めません。」

 あの後輩の子泣いてる。きっと本当に好きだったんだ。そして、心配も入っている。夢くんは昔からずっと今も、私のせいで多くの人から騙され続けて来たのか、、、


 最低な私は、夢くんが今何を考えているのか、知りたいと思ってしまった。夢くんの過去について相談に乗ってあげたい。辛いことを吐き出して欲しい。それを作った一人なのに、身勝手にもそう思ってしまった。


 彼女なのに思ってしまった。このまま私を振って、上田ちゃんと、付き合ってくれたら、、、幸せになれるのかな、、、やばい最近本当に泣いてばっかだな、私。


 「先輩、私は先輩を騙しました。」

えっ、、、


 「先輩は、散々傷付いたのに、私がさらに傷付ました。」


「上田、、、」


「私は最低です。最低なグズ女です、、、ですけど先輩隣に居させて下さい。」

あの子も同じだったんだ。私と同じように嘘をついて、そして後悔したんだ。


 「今までずっと先輩への気持ちを隠して居ました。だから」


「お願いです、私のことをす 「薪ノ宮さん少し出て来て欲しい」


「え、、、」

反射的に立ってしまった。


 「嘘、いつから居たんですか?」


「ごめん、その出るところからずっと、、、」


「、、、最悪です。よりによってこの人に見られるとは」

上田ちゃん相当、落ち込んでる。


「上田、先輩だぞ。その呼び方は失礼だ。」


「、、、はい、すいません先輩」


「ごめん、薪ノ宮さん来てもらった所悪いんだけど、このまま上田を家まで送っていいかな?もう遅くて暗いし、」

え、、、もしかしていつも送ってもらって居たのかな?羨ましい、、、


「もちろん薪ノ宮さんも送りに一緒に来て欲しい」


「先輩、、、!」


「彼女いるのに、夜遅く他の女の子と二人で帰るのも不味いだろう」


「う、せっかくのいつもの、、、デートが」


「それに薪ノ宮さんも送りたいし」


「夢くん。」



ーーーーーーーー


 「先輩ありがとうござまいます。」


 「いいよ、バイトお疲れ様。じゃあね」


「、、、はい、、、」

 とても上田ちゃん悲しい顔をしてる。


 「、、、まって下さい!」

 上田ちゃん??


 「あ、、、その、、、あ、、、私、、、絶対諦めませんからね。」


「??なんのこと?とりあえず諦めないで頑張ってね?」

分かってないんだな、この彼氏は、、、


 「上田ちゃん!私、、、あなたに認めてもらえるように頑張るよ!」


「、、、シャーーー」

可愛いく威嚇されてる。


 横にあるく、夢くんを見て思った。


 「ねぇ、」


「どうしたの薪ノ宮さん」

 やっぱりりまだ他人行儀な呼び方だな。


 「なんでも無い。」


「そう?」

本当はどれだけ彼女として思っているのか聞いてみたかったけど、辞めた。


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